ラウンドナップ・コンサルティング公式ブログ 代表中山陽平が記事執筆。コンサルのノウハウ進化のための情報収集の一部を発信中。2004年〜開始。

AuthorRankとは何か?PageRankと並列するGoogleの新たな指標

「PageRank」という言葉に似た「Author Rank」という言葉が初めて出たのは2011年の夏ごろだったかと思います。

Googleの公式ブログでAuthorShipという言葉が使われ、SESサンフランシスコでもAuthorRankに触れられたセッションもその頃行われました。 また、2011年9月には「AgentRank」というパテントをGoogleが登録したことで、その存在がまた一層注目されました。

では実際どうなのでしょうか。その点について、現在の海外SEOerの見解記事がありましたので、ご紹介します。

AuthorRank…果たして、あるのでしょうか、ないのでしょうか。SEO都市伝説なのでしょうか。

1.本当にAuthorRankなんてあるのか?

BlindFiveYearOld「Blind Five Year Old」というブログから記事をご紹介します。

SEOを中心としたソリューションを提供している「AJ Kohn  – Google+」氏の記事です。

▼AuthorRank could be bigger than all Panda updates combined

Googleのパテントや、オフィシャルブログの記事などを引用しながら、基本的には

AuthorRankはある、そしてそれはパンダ・アップデートより大きな変化を引き起こす可能性が高い

と言うことを述べた記事です。 氏がAuthorRankがあると考える根拠は、大きく3つです。それは

  1. AgentRankパテントの存在
  2. rel=Authorの導入、Google+開始、PostRankとSocialGrappleの買収、という流れ
  3. Googleの「The Authorship Project」の存在

です。

1.1.AgentRankパテントの存在

AgentRankのパテントとは、2011年の9月1日に登録されたこのパテントのことです。 ▼United States Patent Application: 0110213770 ここには

The identity of individual agents responsible for content can be used to influence search ratings (コンテンツに関わる個人の固有性が、検索エンジンの評価に関わってくる可能性がある) Assuming that a given agent has a high reputational score, representing an established reputation for authoring valuable content, then additional content authored and signed by that agent will be promoted relative to unsigned content or content from less reputable agents in search results. (コンテンツを作った個人が高い評価を得ていて、価値のあるコンテンツを作る著者だという評価を構築できていれば、その個人が作ったコンテンツは、評価を得ていない人が作った同様のコンテンツと比べた時、検索エンジンではより高く評価されるだろう)

といったことが書いてあり、これが名前は違いますがAuthor Rankのことを示しているのではないかと述べています。 このパテントについては、他のSEOerも触れていました。 また、2011年のSESサンフランシスコのセッションの中でも、触れられていました。一部抜粋です。

続いては、AuthorRank?と銘打っての、これからは「誰が書いたか」もランキングとして重要になる、という話です。

  • パンダに関わらずGoogleはPageRankだけではなく、その著者のランク付けである「Author Rank」を考えはじめていると思う
  • 「Author Rank」を上げるには、まずはブログに著者ページを作り所在をはっきりさせること
  • TwitterやFacebookといったSNSで積極的に活動すること
  • よいコンテンツを書いてたくさんのリンクを集めること
  • これからはフォロアーを集め、メンションを増やしていく時代。

これらの流れから、AgentRankという名前ではないが、著者のオーソリティーに関わる何かの指標が裏で計画されているのではないかという憶測が流れていきました。 Official Google Webmaster Central Blogの「Authorship markup and web search」の最後にある一文 もインパクトがあったのではないかと思います。

We know that great content comes from great authors, and we’re looking closely at ways this markup could help us highlight authors and rank search results. (我々は、優れたコンテンツが優れた著者によって生み出されると分かった。そして、我々はrel=authorというマークアップが、著者をハイライトして検索結果の順位にそれを反映させるために、とても有効ではないかと、注目しているんだ)

著者を何らかの形で評価して、それを検索エンジンの順位決定要因に加えるのは、恐らく確実なのではないかと私も感じます。

1.2.rel=authorの導入、Google+、PostRankとSocialGrappleの買収、という流れ

また、歩調を合わせるようにして、rel=authorの導入もそうですが、Google+の活発化、PostRankとSocialGrappleという人と人、人とコンテンツとをつなぐような方向でのニュースが連なりました。

これが、Googleが著者、Authorの評価精度を上げるためと、著者と著者との関係性を把握する精度を上げるためではないかと、捉えられています。 SocialGrappleはソーシャルグラフの解析に強い企業です。

1.3.Googleの「The Authorship Project」の存在

Othar Hanssonこれは、正直良く見つけられたな…と思うのですが、GoogleのOthar Hansson氏のGoogle+プロフィールに、「The Authorship Project @ Google」という文字が職歴に載っています。 このプロジェクトについては、よく分からなかったのですが、名前だけを単純に見ると、AuthorRankに関係しているPJTのようにも思えます。

※ただ、他にGoogle+でこのプロジェクトをプロフィールに記載している社員もいないですし、実際何をしているかも検索をしても出ませんでした。ここはなんとも言えないかなと思っています。

1.4.AuthorRankは、ある可能性が高いかもしれない

このようなことを踏まえていくと、あったほうが自然かなと思います。それがAuthorRankという分かりやすい指標になっているかどうかは分かりませんが

  • 著者情報を検索エンジンのランキングに影響させようとしている
  • 著者と著者の関係性(ソーシャルグラフ)も重要である

ということは、確実ではないかと思います。

2.AuthorRankは、PageRankの精度を高める存在ではないか

AuthorRankがもし存在したとして、それはGoogle内部ではどのような位置づけなんでしょうか。 それについて元記事では「PageRankの精度を上げるような存在ではないか」と述べています。 具体的にどういうことかというというと

 PageRank(ToolBarPageRankではなく、PageRank)は、そのサイト自体がどれくらいの価値を持っているかを表す指標。それに対して、AuthorRankはその著者がどれくらいの価値を持っているかの指標。

なので、基本的にはPageRankの高いサイトはAuthorRankも高いはず、だと。 しかしそうでないことがあったとして

  • PageRankは高いけれども、AuthorRankが低い → 不自然なリンク提供などを受けているのでは?
  • PageRankは低いけれども、AuthorRankが高い → 埋もれている優秀なコンテンツなのでは?

という判断ができるのではないか、そしてそれによってPageRankの精度が上がるのではないか、とも時じでは述べられています。 AR(AuthorRank)がPR(PageRank)をサポートする存在だというのは理にかなっているように思います。 なぜなら、最終的なアウトプットは「コンテンツ」であり、それで評価されるべきもの。 なので、書いた人が誰かというのは、あくまで補正する存在であるべきだと思うからです。

2.1.AuthorRankはクエリとは独立しているが、トピックスごとに分かれている

AuthorRankは、パテントから類推すると

  • 検索クエリ(キーワード)とは、独立した指標である
  • ただ、検索クエリが所属する「トピックス」ごとに分かれている

という存在のようです。 キーワードごとではありませんが、ある程度のキーワードのククリとしてのトピックスごとに、AuthorRankは設定されるのではないかと考えられています。

それは例えば、コンテンツ戦略でAuthorRankが高くとも、一緒にやっているチワワのサイトでは別のAuthorRankがあるだろう、ということです。

この辺りは、ソーシャルグラフが威力を発揮するところですね(Kloutでもインフルエンサーなどの項目がありますね) 優れた著者は、何を書いても上位表示されやすいということではない、ということは押さえておくべきかと思います。

3.AuthorRankはどのように決められるか?

恐らくここが最も気になる部分かと思います。

しかしもちろん、明確なものがGoogleから出るはずもありません。

AuthorRankはPageRank以上に繊細であり、スパムが横行しては困るものです。

以前にSearchEngineWatchのDanny Sullivan氏が、GoogleのAmit Singhal氏(先月ウォール・ストリート・ジャーナルの記事で有名になりましたね)にインタビューした所

著者への評価というものは、上がりづらく下がりやすいものにしている

と言われたそうです。 従って、明確なことはわかりません。

3.1.少なくとも何をしていけばいいか?

一般的に言われているのは

  • どれだけあなたのコンテンツがシェアされたか?
  • どのくらい迅速にあなたのコンテンツがシェアされたか?
  • 誰があなたのコンテンツをシェアしたか(同じ道の専門家か?素人か?)
  • シェアしている人はいつも同じ人々か?
  • あなたのコンテンツはどれくらいのコメントを生み出したか?
  • 誰がコメントを書いたか、専門家か
  • ついたコメントのクオリティは高いか、ポジティブか
  • どのくらいの頻度で「いいね!」や「プラスワン」されるか
  • 誰が「いいね!」や「プラスワン」するか

などです。 また、そもそも

  • Google+と連携して、自分が著者であることをGoogleに伝える(やりかたはこちら
  • Google+で人々とコミニュケーションを取る、SNSとして活用する
  • シェアされるような魅力的なコンテンツを作る

ことは大前提です。

終わりに

AuthorRank自体が存在するかどうかは、よくわかりませんしこの先も分かるかどうかわかりません。

ただ、その趣旨を考えると、あると思って戦術を打っていくほうが、結果としてプラスになると思います。

今はコンテンツ戦略、コンテンツSEOなどが最も大切。そして、SNSでオーソリティーを作っていくことが、たとえ会社の一社員であったとしても大きな価値を持ちます。

AuthorRankはあるもの、と思って、良質なコンテンツを生産していくことは、全く損にはなりません。 今後の動向を見ながら、あるものと思って戦略を立ててみてはいかがでしょうか。  

Photo by michael.heiss

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