ラウンドナップ・コンサルティング公式ブログ 代表中山陽平が記事執筆。コンサルのノウハウ進化のための情報収集の一部を発信中。2004年〜開始。

GoogleDocsのフォーム機能は、マーケティングに使ってはいけない

GoogleDocsのフォーム機能は、マーケティングに使ってはいけない

Googleドキュメント(Googleドライブ)のフォーム機能を使っている方は多いのです。私のお客さまも、社内・社外むけ問わず、何かしら使っているケースが多いです。

ただ、社外向けは全てGoogleフォームから他のフォームに変えて頂いています

今回はその理由についてです。社外向けにGoogleのフォームを使っている方は御覧いただき、再検討をおすすめします

結論から言うと「Googleドキュメントのフォームはマーケティングに不向き」だからです。

確かに、Googleのフォームは簡単に設置できて便利

確かに、無料で簡単に使えるフォームとしては、とても便利です。フォームの設置方法としては

  • 「CGIやPHPなどのプログラムを自分で設置」
  • 「WordPressのプラグイン導入」
  • 「有料/無料ASPを使って設置」

などの方法があります。

しかし、設置するだけなら、恐らくGoogleドキュメントのフォームが最も簡単。

また、Googleスプレッドシートに自動的にデータが転記されるので、社内の業務フロー的にも便利です。

これはよいですよね。いちいちメールを取り込んでCRMに入れたり、メールを手打ちでコピーアンドペーストする必要もないので…。従いまして、実際、社内向けとしては是非使うべきです。社内アンケートや勤怠管理など、こういった「内部の」ことにはとっても便利です。

しかし、マーケティングとしては駄目です。

セールスプロセスの最後「お尻」であるフォームが、
Googleドキュメントのフォームであるだけで、確実にコンバージョンレートは落ちると考えるべきです

また、そもそもコンバージョンレートの計測が基本的にはできません。

なぜ、Googleドキュメントのフォーム機能はダメなのか?3つの理由

大きく3つの理由をあげるとすれば以下です。

  1. 画面遷移が無いので、コンバージョンが取れない(取るのが難しい)
  2. デザインやレイアウトの変更の幅が非常に少ない
  3. 仕様の変更が読めない

それぞれ、マーケティング的には致命的と言っていいかもしれません。

うまくリダイレクトなどさせればいいのかもしれませんが、その点は3つ目で…。

Googleのフォームは入力されるとスプレッドシートに自動転記されるので便利ということで、使っている方が多いのですが、売上と天秤にかけてどちらが大事かという点で、見極めて頂きたいなと思います。

多少費用をかけていいのでしたら、例えばSalesForceのWebToLeadなどを使ってもいいですし、確かZOHOにも同じような機能があったような(うろ覚えです、すみません)

1.画面遷移が無いので、コンバージョンが取れない(取るのが難しい)

これが最も大きいかと思います。また、一般的によく知られていることでもあるかと思います。

Googleのフォームは、iframe埋込み式、ないし別ページヘのリンクでしか設置ができません。HTMLソースをそのまま埋め込むようなことはできません。

iframe埋込み式のサンプルはこちら

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別ウィンドウでの事例は例えば「コチラのサンプルフォーム」を御覧ください。(※一応サンプルですが動いております、よろしければご意見ご感想を)

一度、触ってみて下さい。そうすると分かりやすいです。

問題点としては

  • URLを指定してのコンバージョン設定ができない、iFrame内で完結するため
  • Adwordsなどのコンバージョンタグも置けない。サンクス画面を触れない。
  • そもそも、サンクス画面にタグが書けないし、アクセス解析のタグも書けない

と、マーケティング的にはかなり厳しいです。

iFrame内には全くさわれないので、送信ボタンでイベントトラッキングすることもできません。iframeなのでJSで操作もできません。

コンバージョンが取れなければ、成果が測れない

コンバージョンが取れなければ、成果を図ることはできません。A/Bテストもサイトの改修も何もかも、コンバージョン率の変化、というところに最終的には集約されます。それが計測できないとなると、PDCAの精度はがくんと落ちます。また、担当者のモチベーションにも大きなマイナスです。

(Googleの製品なのだから、Analyticsとの連携くらい用意してくれてもいいように思いますが…)

2.デザインやレイアウトの変更の幅が非常に少ない

続いて見た目です。これも大きいです。

いくつかデザインテンプレートが用意されています、その中から好みのものを選んでいきます。

しかし、それ以外のカスタマイズはできません。とは言えデザイン自体は、白地に黒文字ならなんとかなルトもいえます。

問題はUIパーツ

ただ問題なのはUIです。例えば以下の様な問題があります。

  • フォームの部品のサイズ
  • 文字と部品のレイアウト
  • 送信ボタンが実質変更不可

フォームにとって、「入力のしやすさ」「つかいやすさ」は非常に重要です。EFOやLPOを考えればしかり。

例えるなら…

  • 家電量販店で「安くて」「欲しいもの」があって買おうと思った
  • しかし、「店員」がいないので、説明が受けられない、
  • 「レジ」がどこにあるかわからない、レジかと思ったらサービスカウンターだった
  • 面倒くさくなって、買う気が失せてしまって、店を去って隣の電気屋に行ったor その場でAmazonでお買い上げ。

というように、フォームが使いづらいだけで、それだけでお客さんは逃げます

特に先ほどの4項目は重要です。

フォームの部品のサイズが小さすぎる

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まず、Googleフォームの部品は、小さすぎます。
入力しづらいです。必要最小限の長さしかありません。

幅の変更ができない

また、幅の変更ができません。幅はこれ、結構大事です。

一度、適当なサイトのフォームを開いてみて下さい。

例えば、フォームの全ての項目の幅が同じ幅だったら、使いづらくはないでしょうか。「電話番号」と「住所」の入力項目の長さが同じだと、なにか違和感がないでしょうか。

なぜ違和感があるか。

それは無意識に「長さ」と「内容」を結びつけているからです。

「電話番号って長くても11桁なのに、なんで横幅いっぱいの幅を取っているんだろう?」と思われたことはないでしょうか。

横幅は、人間の無意識に訴えかけます。ここは「普通これくらいの情報を入れる場所」なんだよ、と伝えているわけです。

しかし、Googleのフォーム項目の横幅は、全て同じにしかできません。

部品と文字のレイアウト

続いて文字と部品のレイアウトです。

場合によっては例示を右に持ってきたかったり、あるいは項目自体を2段組にしたかったりと、配置を調整したくなることがあります。また、類似の項目をうまくグルーピングしてあげたりすることも、行うはず。

それが、Googleのフォームでは一切できません

また、必須も「*」という印でしか表現されません。これは(必須)と書いてあげる、もっといいのは必須のアイコンが付いている方が、使いやすいですよね。

送信ボタンが実質変更不可

そして最後は送信ボタンです。具体的には、こんな形になっています。

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まず何はともあれ、小さいですよね。また、他にも問題が有ります。

  1. 送信ボタンの大きさは、ウェルカムイメージと直結しています。もっと大きく、目立つボタンにしてあげるべきです
  2. 内容によって「送信」ではなく「資料を請求する」「内容を確認する」「メールマガジンに登録する」に変えるべきです。
  3. 起こすアクションを想起させることが重要です。何が起こるかわからない「送信」というラベリングは、コンバージョンレートを落とすことはあっても上げることはありません。
  4. いったいこのボタンを押したらなにが起きるんだろう?というのは、フォーム送信前のお客さんが抱えるメジャーな悩みです。

また、上の画像にありますように、Google周りのいろいろなことが、フォームに書かれています。これもあまりいいとは思えません。

「このコンテンツはGoogleが作成または承認したものではありません。」と言う文言を、パソコンに詳しくない人が見たら、どう思うでしょうか。少なくとも、プラスではないと思います。

このように、UIとしてはイマイチ‥なのが、このGoogleのフォームだったりします。

3.仕様の変更が読めない

そして3つ目は仕様です。

Googleのフォームはあまり変わっていないようですが、いつどんな変化を起こすかわかりません。

これが「もともとマーケティングに使われることを想定している」ベンダーのASPサービスなら、それほど気にしなくてもいいかもしれません。仕様が変わるとしても、方向性が著しくズレることはないでしょう。また、「有料サービス」だったら、違うかもしれません。事前にアナウンスがあるはず(有るべき)です。

しかし

  • 別にマーケティングに使われることを想定して作ったサービスではない
  • 無料サービス(GoogleApps除く)

です。なにが起こってもおかしくないです。

ビジネスの基幹部分においては「ただより高いものはない」です。そしてフォームはマーケティングにおいて基幹部分の1つです。

例えば昔と比べるとこんな所が変わっている

例えば、action先の仕様も、今と昔とでは違います。

昔はformkeyという名前のユニークなIDのもとに、紐付けするスプレッドシートを決めていましたが、今はformkeyというパラメータはありません。

https://docs.google.com/forms/d/xxxxxxxxxx_xxxxxxxxx_xxxxxxx/formResponse?embedded=true

のように、ディレクトリになっています。

昔の裏技が使えなくなった

なので、昔は使えた

  • 一旦Googleのフォームのaction先(正確には、埋め込み用iframeのsrc)を自前のプログラムにいったん置き換えて、
  • そのままGoogleのフォームにcURLなどでデータを飛ばしつつ(表向きは送信完了)、情報を取得
  • それをtrackeventやVirtualPageViewなどにして、Googleアナリティクスにデータを飛ばす
  • コンバージョンを計測する、location.hrefなどでサンクス画面に飛ばす

という方法が、今はそのままでは使えなくなってしまっています(解析すれば作れそうですが、また変わったらイタチごっこですね…)

Googleとしてはデータを横から持っていかれるので、嫌だったのでしょうか(規約的にNG?)。こういう仕様変更をさらっと行われる可能性がある、というのは怖いです。

なんせ、エントリーフォームは、商売の根幹です。できるだけ他人に依存しない、状態にすべきです。

では、どんなフォームを使えばいいのか

160_F_49687315_ToYtzt3UuHkgzoPaljmnTclQNP4wn1S6ではGoogleフォームからなにに乗り換えればいいのか。

ですが、あまり特定のサービスを進めるのもなと思いますので、無料以外のサービスの紹介は控えます(特に関係しているところもないので…)

選択肢としては

  1. 到達確認などをきちんと行った上で、WordPressならContactForm7
  2. CGIの設置(設置代行サービスがあれば、頼む)
  3. いくつかの条件をクリアしたASP型フォームサービス

ではと思います。

WordPressならプラグイン

まず、WordPressならプラグインです。

ただこれは、サンクスメールの送信などをWordPressから行うため、差出人とのドメインが違ったりすると、スパムになりやすいなど、悩ましい部分があります。また、安定性も担保されません。

きちんと、ひと通り疎通確認をした上で、導入するのがいいです。

ContactForm7とFlamingの組み合わせがいいか

個人的には鉄板のContactForm7を使っています。なぜなら

  • 疎通確認OK、安定している。ウェブ上に情報も多い。
  • デザインも融通がきくし、CSSなど含めて、軽量。
  • 「on_sent_ok: “location.replace(‘【URL】’);”と、その他の設定に書く」ことで、いわゆる「サンクス画面への遷移」が実現できる(コンバージョンの設定ができる!)
  • 自分への通知メールも遅れる、メールの送受信が不安なら、Flamingoというプラグインも一緒に入れておけば、最悪WordPressの管理画面から、送信された内容を全て確認できる

といった点があるからです。

とは言え他にもたくさんフォームプラグインありますので、いろいろ使って頂ければと。

CGIを設置

敷居は高めですが、やっぱりこれが鉄板だなと思うところです。

リソースの全てを自社サイト内に置けますので、後述するASP系サービスにありがちな、JavaScriptやCSSの読み込みが遅くて、サイトの読み込みスピードが著しく悪化する、ということもありません。

何より、データを全て自社内で完結させられるということで、企業によってはセキュリティポリシー的にうれしいということもあるのです。

いくつかの条件をクリアしたASP型フォームサービス

これも、使い勝手のいいものはあると思います(すみません、大概私の場合先ほどの2つ、WPのプラグインかCGIで済ませてしまうので、アタリがつかないのですが…

いくつかの条件としては

  • 自分のサイトの文字コードに合った組込みができるかどうか
  • 何か合った時のサポートがしっかりしている(フォームの送信内容って、大事な顧客情報です)
  • 特にiframe読み込み型の場合は、外部CGIやJSのレスポンスが遅くないか

などです。意外といまだにSHIFTJIS…なんていうケースもあります。

また、デザインを整えるために読み込まなくてはならないCSSやJSのレスポンスがものすごく悪いということも、ありがち。モバイル対応の有無も気になるところです。

特に安いところはリソースの関係でレスポンス遅くなりがちです。ローカルに落としてもいいのですが、向こうのサイレントバージョンアップがあったりすると面倒に。

その辺りをクリアしているものを選んで頂ければ、と思います。

おわりに

繰り返しになりますが、フォームはコンバージョンレートに大きなインパクトを与える要素です。

それを、マーケティング向きにできていないGoogleドキュメントのフォームで賄おうとするのは、トータルで見た時大きな損失です。

あれは内部のアンケートなどに使うものだと、割り切ったほうが良いかと思います。

マーケティングには、マーケティングむけのものを。

今、サイトのフォームがGoogleドキュメントのフォームだ、という方は、ぜひ今すぐ見直すことをお勧めいたします。

 

この記事がご参考になれば幸いです。

Photo by Retired Army Gal

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