ラウンドナップ・コンサルティング公式ブログ 代表中山陽平が記事執筆。コンサルのノウハウ進化のための情報収集の一部を発信中。2004年〜開始。

ソーシャルに”取りあえず”手を出すのはとてもリスキーだということ

今年の春くらいからでしょうか。ソーシャルメディアを活用できないでしょうか、という問合せや質問を頂くことが、加速度的に増えてきたなという感触があります。

その中で多いのが「やってみたけれど、上手くいかない」というものです。

一昔前、ホームページを持っていない企業が多かった時代「ホームページをそろそろ持ちたい」という問合せがとても多かったですね。その時はみなさんほぼ100%ホームページは持っていませんでした。

では今「会社としてソーシャル活用をそろそろはじめたい」というときに、会社としてソーシャルに何も手を出していないかというと、こちらは手を出しているケースが多いですね。

純粋に敷居の低さから、「取りあえず手を出そう」というケースが多いのだろうと思っています。

1.ソーシャルに”取りあえず”手を出すのはとてもリスキー

しかし、ソーシャルに取りあえず手を出すというのはとてもリスキーです。

なぜなら、ホームページと比べると、買い手と売り手の距離感がとても近いからです。

例えるなら

  • ホームページ:その人の本を読んでいる
  • ソーシャルメディア:その人のセミナーを聞いている

ような差があります。

本を読んでいるとわからない「身振り手振り」「声色・声質」「息づかい」「しゃべり方」「服の着こなし」といったものが、伝わってきます。

1.1.接近戦になると人は感情の起伏が大きくなる

心理として、人は近くなれば近くなるほど、相手に持つ感情の起伏が大きくなります。言いかえると好きになってもらいやすい、かつちょっとしたことがきっかけで、嫌いになられやすいという状態です。

また、やっかいなことに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」がソーシャルでは発生しやすいんです。そう感じられたことはないでしょうか。

実際にリアルで会っていれば「でも、いい人だよね」と思えることが、ソーシャルではそう思えない、そういうことがあります。

つまり、ソーシャルメディアという場所は「ひどくセンシティブな場」だ、ということです。

1.2.「とりあえずやってみる」と大概マイナスになるのがソーシャル

従いまして、とりあえずやってみるというのはソーシャルに関しては、私はお勧めしていません。

ちゃんと計画を練って、ソーシャルをまずは体感して、こうやったらうまくいくだろうという仮説を立てられるくらいになったら、とお伝えしています。

2.投稿する前に、最低限立ち止まるべき6つのポイント

また、その上で企業アカウントが「最低限立ち止まるべき6つのポイント」をご案内しています。

今回はそれをご紹介できればと思います。

具体的には、以下です。

企業アカウントが投稿する前に

  1. 「自分は誰か」:この投稿をする自分は、どんな存在か
  2. 「求める結果」:この投稿をすると、どんな結果を期待するのか
  3. 「マイナス反応」この投稿によって引き起こされるマイナスの反応はどんなものか
  4. 「見せ方」もっといい見せ方はないだろうか、もっと人を引きつける方法はないだろうか
  5. 「フォーカス」万人受けしようとしていないか、ちゃんとターゲットにフォーカスしているか
  6. 「リレーション」個別の投稿だけに注目していないか、今までに積み上げたリレーションを意識しているか

を考えるというものです、

これを押さえておくと、少なくとも大きな事故はなく、また、効果も上がりやすいです。

 

ここからは、それぞれについて少し補足をしていきたいと思います。

2.1.自分は誰か

ソーシャルメディアはもちろん、オウンメディアやペイドメディアでも同様に、発信者のペルソナ設定がとても大切です。

これだけ情報を発信しなければいけない世の中になってくると、発信者の人格がバラバラだと受け手側は混乱してしまいます。

よく、ターゲットユーザのペルソナを作ろうという話がありますが、それと同じくらい、売り手側・情報発信者側のペルソナ設定は重要。ペルソナを設定することで、マーケティング活動の一貫性が自然と取れてきます。企業でいう理念のような存在になります。

ぜひこれは設定してみて下さい。

その上で、ソーシャルメディアに投稿する前に「自分はいったい誰なんだろう?」ということを立ち止まって考えることをお勧めします。

日本語の「法人」というのは、興味深い言葉だなと思いますね。

2.2. どんな結果を求めているのか

例えば、1日1回投稿するんだ…ということだけ考えていると、気がつくと投稿することが目的になってしまっている。つまり手段の目的化が起きる。これは良くある失敗です。

これを防ぐために、投稿する前に

  • この投稿をすることで何を起こそうとしているんだろうか
  • それは測定可能な状態になっているだろうか
  • どれくらいを持って「成功」とみなすのだろうか

ということを、考えることをお勧めします。3つめは、ざっくりとでも構いません、最初はどれくらい効果が出るか分からない事も多いからです。

この3点が頭の中ですらすらっと浮かべば、少なくともPDCAサイクルは回すことができます。逆に浮かばなければ、危険信号です。

2.3.マイナス反応を予測しているか

どんな発言でも、マイナス反応が生まれる可能性は必ずあります。ゼロにするのは現実的に不可能です。

しかし、それを想定しないのは2つの側面で危険です。それは

  • 情報の受け手を把握していないということだから
  • 実際に何か起きたときの対処が遅れるから

です。特に大事なのは前者です。マイナス反応を予測するためには、聞き手である人々のことを知らなければなりません。それができているかという暗黙のテストにもなります。

政治・野球・宗教の話題以外でも、オーディエンスが増えれば増えるほどマイナスの反応は生まれます。それを見越すことはとても大切ですね。

2.4.もっといい見せ方はないか

投稿する前に「もっと惹きつける方法はないか」を立ち止まって考えるということです。とは言え、主に時間的なリソースとの戦いになりますので「やりたくてもできない」という事態はある程度仕方ありません。

とは言え、毎回「もっといい見せ方はないかな」と考えていれば、そのうち自然と、工数がほとんどかからないけれども良い方法を思いついたり、あるいは他の人の投稿を見ていて、急に何か浮かんだりするものですよね。

2.5. フォーカスしているか

ソーシャルメディアでおろそかになりがちなのがターゲティングです。なぜなら、とにかく最初は反応がないので、少しでも反応を得たいと思う物だからです。

しかしそこで目先の数件の「いいね!」「シェア」「RT」に気を取られて、そもそものターゲットに対しての希求が弱まってしまっては、中長期的に見るとマイナスです。

“不特定多数の10のいいね!は、ターゲットの1いいね!とイコール”

位に考えて、きちんと、ターゲットに対しての希求を考えていくことをお勧めします。

とは言え実際、

  • 反応してくれた人がターゲットなのかそうでは無いか、分からないことも多い
  • 間接的にターゲットに届くこともあるのだから、ターゲット以外を切り捨てるのはいかがな物か
  • 切り捨てるようなやり方をすると、反感を買うのでは

というご意見もあるかと思います。

そこについては

  • Facebookページに何度もいいねしてくれる人が増えれば、きっとそれはターゲットが来ているということだろう(相関があればいいと思います)
  • 間接的な効果をコントロールして起こすのは、かなり仕込みをしないと難しい。もちろん意味はあると思うが、コントロールしようとしない方が、いいのでは
  • 「切り捨てる」のではなく、「ターゲットが興味を持つ内容だけを投稿する」と考えて行動する

と考えるのが良いのかなと思っています。

色々話が飛びましたが、ターゲットに対して語りかけるという意識を持って投稿した方が、ビジネス的な成功に繋がると思います。

2.6. ”リレーション”を忘れない

ソーシャルは、ひとつひとつの投稿に対する反応に、どうしても目が向きがちです。そして、新規獲得に目が向きがちです。

Facebookページのいいねの数であったり、シェアの数であったり…何人増えた減ったの部分に目が行きがちです。

しかし、それと同じくらい大切なのが、昔からずっと見てくれている人。そういう人を忘れてひたすら新規獲得っぽい行動ばかりしていると「釣った魚にはえさをあげないのかな」と思って去って行ってしまうことも、少なくありません。

そういった、昔からのリレーションを持ってくれる人はきちんと把握しておいて、個別にメッセージを送ったり、こちらからコンタクトをしたりと、積極的に動いてみるといいのです。これは、リアルの世界でも同じですよね。

3.終わりに

ざくざくざくと6項目にまとめました。

記事の出始めと重なりますが、ソーシャルは情報の出し手と受け手の距離感が近いです。それだけにとても神経を使って行動をしなければいけない場です。少なくともビジネスとしては。

敷居が低いので、気軽にはじめがちですが、少なくともきちんとSNSというものの空気に慣れきってから、本格的な行動は起こすことをお勧め致します。

その際に先ほどの6項目がお役に立てば幸いです。

 

photo by MaryLane

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