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複数の事業で、ホームページやドメインは分けた方が良いでしょうか

独自ドメインも安いですし、サービス毎に別々のドメインにした方がいいのかなと思っているのですが、メリット・デメリットは何でしょうか。

確かに独自ドメインは費用も年間安ければ1,000円台、おすすめのJPドメインでも4,000円前後と安いですね。また、見た目的にも分かりやすくなるため、複数のドメインを持っても良いように思います。

ただ、ドメインを分けるということは、ホームページも別にするということです。これは様々な面で伸張になる必要があります。お客さんに対して「店舗の中で分けてサービスを展示するのか」「別の店舗を用意するのか」くらいの差があるからです。また、店舗を分けたとしても隣を借りるのか、遠くに借りるのかという問題もあります。

かなりケースバイケースなので、1度相談して頂くとありがたいです。

回答詳細

ラウンドナップ・Webコンサル代表の中山です。

独自ドメインの価値については、以下の記事でもお伝え致しましたが、では事業部やサービス毎に別のドメインを取得した方が良いのか、という点で悩まれる方もいらっしゃいます。

→ ホームページに独自ドメインは必須なのでしょうか

企業規模が大きくなると、部門毎に扱っている商品やサービスがかなり違ってくる事もあるかと思います。また、そうではなくても新しく取り扱おうとしている商品を現状のWebサイト(ホームページ)のどこにいれるか、ちょうどいい場所が浮かばず悩むこともあるのではないでしょうか。

この時に選択肢としては「1つのホームページの中で棲み分ける」か「別のホームページを作るか」があります。またさらに「それぞれを別々のドメインにする」か「同じドメインの下で作る」の2つの選択肢があります。

どっちがよいのか?というとケースバイケースです。

また、SEO的には…広告的には…といった戦術面でのメリットデメリットも大事ですが、そもそもお客さんはどういうWebサイト(ホームページ)であってほしいと思っているんだろうという観点が重要です。

今回は分かりやすく「2つの事業」で考えます。

最初に「サイトを分けるかどうか」次に「ドメインをどうするか」という話をしますね。

サイトわけについての結論:お客さんが「こういう事業もやっているんだ、ちょっと見てみよう」と思える関係性なら1つのサイトがいい

仮にA事業とB事業があったとします。A事業に関して情報を集めているお客さんがいたとします。

そのお客さんが、Webサイトの中を回遊している中でB事業の情報へのリンクやバナーを見たとき「ちょっとこっちも見ておこうかな」と思うなら、サイトは分けない方が良いです。相互で行き来しやすくなっていた方が良いからです。

なぜなら、お客さんがサービスや商品の善し悪しを判断する際の情報として有用だということだからですね。

この時「アップセルできる」「クロスセルできる」という観点で考えない方が良い。

なぜなら、お客さんはまずは自分のニーズを満たすために着ているので、それ以外に考える種を増やしたくない物だから。

やるとしたら、商談や契約後などのタイミングでやるべきです。

例えば、個人向けのクリーニングサービスをやっている会社が、法人向けのクリーニングサービスもやっていたとします。これはサイトを分けない方が良いです。

なぜなら、個人の方に取っては「会社でも採用されている技術で自分の所もやってもらえるのか」という安心感に繋がるからです。

お客さんがどれくらい知りたいか、でナビゲーションは変わる

この際、「B事業もやっていることを知らせられればいい」のか「B事業についても多少は情報収集してもらった方が良い」かの度合いで、A事業とB事業の行き来のしやすさをどうするべきかは変わります。

やっていることだけつたえればいいのであれば、バナーで画像でドンとおいておくだけで良いです。再度めにゅーやグローバルメニューにしっかりと載せる必要はないです。

しかし、もっと積極的に回遊してほしいなら、メニューなどのナビゲーションでもお互い行き来できるように、しっかり載せた方が良いです。

認知の段階でよいのか、それとも判断基準として受け取ってほしいか、ここは個別に判断する部分です。また、データを取って判断したい部分です。

全然シナジーがないなら、切り離した方がいい

逆にA事業とB事業が全然関係が無い、知ってもらったところで興味が湧かない場合は切り離した方が良いです。

例えば「時計修理」と「バスケットボールチーム運営」の2つの事業があったとして、片方に興味がある人がもう1つにも興味を持つでしょうか。

こうやって記事にすると気になるかもしれませんが、情報の洪水の中で、できるだけ判断ストレスなく目的を達成したいというお客様の目線から考えれば、これは一緒にある必要はないですよね。

なぜなら、それはただのノイズだからです。企業によってはいろいろな商品サービスの代理店になっており、多種多様な商材を扱っている場合もあるでしょう。サービス一覧に掲載されていれば十分です。

お客さんは自分に関係あるところしか見ない

今の客さんは情報に本当に押し流されています。似たようなサイト、似たようなキャッチコピー、競争原理のせいで似たような価格、似たような「強み」という根拠のない主張…

その中から判断に使えそうな情報を集めているわけです。このページを見ている人もきっとそうでしょう。

なので理想的には「お客さん毎にその人が見たい情報だけがでてくるWebサイト」であるべきなんです。

しかし、残念ながらそれは技術的に難しいので、最低限「明らかに不要な情報は露出させない」というサイトの作り方をする必要があるのです。

これはサイトを分ける分けないのは無しに限らずおさえて頂きたいポイントです。

というお客さんの行動を前提にして、みなさんが「分けようかな」「一緒でいいかな」と考えている対象を見直してみて下さい。

どうすべきか、どんな繋がりを持たせるか、イメージが沸いてくれば幸いです。難しい場合は第三者に聞くなど、色々な意見を集めてた方が良いです。思い込みで決めるのは禁物です。

関係性についてのまとめ

まとめると「お客さんの立場で」

  • 2つの事業の情報両方知りたい → Webサイトの中に並列して掲載する
  • 片方は、やっていることが分かれば十分 → ナビゲーションは分けるがバナーなどで存在は知らせるようにする
  • もう片方の事業には興味が無い → 見せない、サービス一覧などからたどれるようにしておくだけ

というグラデーションとなります。

言いかえると

  • ターゲットユーザーが違うなら、基本的には別サイト
    なぜなら、狙うキーワードや載せるコンテンツが他のサービスとかなり異なってくるため、分けないと元サイト全体のテーマが崩れるから

です。

ただここは、特にさらに複数の事業がある場合は悩むところなので、できればご相談頂くと良いかなと思います。

ドメインについて

ドメインについては、まず「お客さん的にはドメインがどうだろうが、どうでもいい」と言う点をおさえて下さい。良くも悪くも運営側しか気にしていません。

特にモバイルの場合URL欄をほとんど見ないので、ドメインがどうだろうが、全然ユーザー行動に影響しません。

なので、ドメインをどうするかはSEOやサイトの運営管理だけの話です。

厳密にはGoogleが「どこからどこまでを1サイトとして捉えるか」などを考えた方が良いのですが、複雑な内容になるのでここでは省略します。

また、SEO面で言うと、1つのドメインの下に主コンテンツから離れた内容のコンテンツがあるのはよくないです。ただ、程度に寄ります。

別ドメインか、サブドメインか、サブディレクトリ下の基準

その前提で、以下をおさえて頂くと良いです

  • 大前提:基本的にはドメインを複数持つ必要性はない、サブドメインやサブディレクトリで十分
  • 事業間で内容が大きく異なる、会社概要以外は違うくらいのイメージ → 会社名での繋がりを保持した方が良いならサブドメイン、あえて切りたいなら別ドメイン
  • 事業間で内容が多少異なる、ターゲットが違うから言い回しが変わるなど → サブドメインかサブディレクトリ
  • 運営主体が違うなど、将来的にドメインの所有権を渡す必要があるかもしれない → 新規ドメイン

書いていて、ケースバイケースだなと感じます。あくまで目安と捉えて頂けるとありがたいです。実際は事業間の集客キーワードの距離や、その後のコンテンツ作成計画など色々な要因で最適解は変わるなと思います。

また、サブディレクトリだとSearchConsoleでデータ見る時に分けるのが面倒だななど、解析の観点でも考慮することがあるので、安全牌はサブドメインかもしれません。しかしサブドメインも、親ドメインのサーバ絡みの移転があると巻き込まれるなど、いろいろありますね…難しいです。

まとめ

ややこしい話なのですが、実際ややこしいです。ただ、安易に新規ドメインを取って新規サイトを立ち上げていくと、維持管理工数もかかりますし、コンテンツの追加工数もそれだけ増えていくので、可能なら似たものは1つのサイトにまとめたいですね。

サイトの中で一部のサービスだけが肥大化してきたら、そのサービス特化サイトとGoogleに認識される可能性があるので、他のサービスの露出が減る可能性があります。そうすると、バランスの問題とも言えます。

ここまで書いてきて、やはり改めてこれはきれいにパターンわけはできない、ビジネスを考えた上でやらないと最適解は出ないと感じています。

よろしければ、ご相談頂けるとうれしいです。

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