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ラウンドナップ・Webコンサルティング中山です。
新商品開発というのは、新しい価値を生み出していくためには重要です。しかし、特にネット上で販促を行う場合には注意が必要です。
それは、お客さんが知らないものや概念については、非常に露出や認知がさせづらいということです。
なぜなら、ウェブの世界はTVやラジオなどの受動的な情報収集ではなく、自分の興味関心に沿った能動的な情報収集がメインとなるからです。能動収集なので、自分の世界の外にある物には手が届かないのです。
今はYouTubeやソーシャルメディアにより、知り合いからの情報や動画コンテンツ経由で、以前よりは偶然の出会いが生まれやすくなりました。
しかし、ネットの主流は検索エンジンやショッピング。どれも自分で知っている言葉を入れるところから始まります。
新しい言葉やカテゴリーは難しいが「悩み」や「状況」をフックにすれば道が見える
こういう場合は、状況や悩みをフックにして、そこを軸に製品やサービスを作って行くと良いです。
例えば「肩が凝る」「スマホの顔認証のたびにマスクをずらすのが面倒」「お風呂の栓が少し空いたままお湯を張ってしまった」など、メジャーな悩みはたくさんあります。
その悩みの解決方法、困っている状況からの打開策という位置づけで、その悩みキーワードを軸に商品を作っていくと、露出や認知がやりやすいです。
しかし、商品を作った後に「これって、どういう言葉で検索する人に合うかなぁ」と考えるのでは遅いです。そうではなく「ネットで検索されやすい」「良く検索されている悩み」をピックアップして、それにあった商品を作るという発想の方が、近道です。
ネットで伝わりやすい特徴を軸に据えてみよう
また、ネット上で相手に価値が伝わりやすい物とそうではない物があります。
例えばビジュアル的な部分は伝わりやすいですね。画像で済みます。最近では音や動きも伝わりやすくなりました。動画を使うんですね。
しかし、臭いやさわり心地や味は伝えづらいです。なぜなら、ネット上で伝達できないからです(将来できるようになると良いですね)
そういったものはリアル店舗で触ってもらうか、たくさんのお客さまの声をもらうかしないと、売れません。売ることができないわけではありません。例えばさわり心地なんて、衣服だったりタオルやハンカチだったり、布系の物を中心にさまざまな所でネットでの販促が行われています。
ただ、それは「目の前にあって触って無くとも、良い物だと思ってもらえるテクニックや仕組み」があるからです。通販系の会社はとにかくそこが強いんです。一番強いのはジャパネット高田さんでしょうか。
そのノウハウが溜まっていないうちは、分かりやすい視覚・聴覚で魅力が伝わるような商品・サービスを作って行くことをお勧めします。
その中で固定客がついて、談話会や先行ユーザーレビュー会、共同商品開発などが行えるようになってきたら、難しい感覚的商品も可能になってくるでしょう。
商品ができてからどうやってネットで売ろうとかと初めて考えるのではなく、商品開発の段階でマーケティングやセールス込みで考えてみると、成功率が上がります。
ぜひその手順で考えてみて下さい。