SEO的・CR的に適切な、サイト内で不要になったページの扱い方

特に通販サイト、あるいは物品を売っているサイトにおいて、気がつくと溜まっているのが「期限切れのページ」ですよね。

例えば「季節物の商品」であったり「特定のイベントにまつわる特設ページ」「バーゲンページ」などがあります。

ものによってはバックリンクが少なからずついており、アクセスの流入がある場合もあるこういった「期限切れ」のページ。

極端な話、放置しておいても害はないといえば無いのかもしれません。しかし、せっかくのページうまく有効活用したいものです。そこで、SEO的にも、そしてそこにランディングしたユーザの視点から見ても、こういったやり方が適切だよ、という海外記事をご紹介します。

元記事はこちらです。 ▼How Should You Handle Expired Content? | SEOmoz

少し大きめのショッピングサイト、e-Commerceサイトを運営していると起きがちな問題です。

その結果として、例えばGoogleのWebMasterToolで見ると404エラーになっているページがたくさん増えてきたりします。

不安ですよね。 不動産関係のサイトや転職サイトなど、システムでやっているサイトはなおさらです。

そういった場合にどう対処すべきか。 そのポイントについて、元記事で「SEO」と「コンバージョン」の観点から、3つの方法とそれぞれのメリット・デメリットが書かれています。

1.一般的な対応策×3

大きく3つの対応策があるとのことです。 それは

  1. 404のステータスコードを返す(ページがみつかりません)
  2. 301で恒久的に特定のページにリダイレクトさせる
  3. ページを残しておいてしまう

です。

1.1,それぞれの長所と短所

これら3つにはそれぞれ、長所と短所があると元記事では述べられています。 そして、そのどれを選ぶかは状況を見た上で判断するしかありません。

Like most SEO solutions, there isn’t necessarily one right answer. We need to take a look at each individual situation on a case-by-case basis and take into consideration the current back-end of the site (SEOの質問に対するほとんどの回答のように 、これには1つの正しい答えがあるわけじゃない。個々の事例をケース・バイ・ケースで考えて、サイトの運営状況を考えあわせながらきめるしかないんだ)

それでは、それぞれについてどんな長所と短所があるのでしょうか。

2.404のステータスコードを返す

2.1.その短所

  • 検索エンジンのクローラに対して「問題が起きている」と伝えることになる
  • 404ページだと分かると、アクセス者は直帰してしまいやすい

404ページについては、それが多ければ検索エンジン的にペナルティということは、ないと考えていいのではと思います。 しかし、やはり機会損失が大きいです。 また、ブランディング的にもマイナス。特に何かの商品を探した時に、「売り切れ」となっているページならまだしも、404ページを見せるのは、かなり印象が悪いですよね。 後日別の検索をした時に、其のサイトが出てきても、もうクリックしてくれないのです。 割れ窓理論ではないですが、安易に404ページで済ませてしまっているページは、無意識にその運営体制の甘さをアクセス者に感じさせてしまうことが往々にしてあります。

2.2.その長所

あえて長所という場合、「楽」くらいしかないのですが、カスタム404ページにすることで、「楽」に加えて、ある程度の親切さを感じてもらうことができます。 カスタム404は.htaccessで指定することができる、あれですね。 例えば、元記事で例としてあげられている「Crate and Barrel’s」のページにはこんな文言が入っています。

In an effort to present our customer the newest trends and designs , select items may no longer be available due to their seasonality …. (みなさんに新しいトレンドやデザイン、セレクトアイテムをいち早くお届けしようとしているので、どうしても季節性のものなどをはじめ、売り切れて変えないページもできてしまいます…)

これを書いた上で、カタログのトップに回しているんです。 これは、「404に納得の行く解釈を与える」という意味で、うまいあなぁと思います。

2.3.404にしないべきページの条件

  • 其のページがランディングページとなって、見過ごせない量のトラフィックをあつめていないか?
  • 404以外にベストな対処法はないか?
  • 外部リンクや内部リンクがそれなりに貼られていないか?
  • 期限が切れたとしても、価値のあるコンテンツではないか

このような問いを行い、どれかがYesなら、404以外の方法を考えるべきではないかと記事には書かれています。 404は基本的に、そのページを見せたくない場合の最終手段です。 トラフィックがあったり、あるいは質の良いページなら基本的に何らかの形で残し、そこから他のページに誘導をかけるのがベストです。 しかしシステムの都合や運用の問題で、できないこともあるかと思います。その場合はせめてカスタム404を設定することをおすすめします。

3.301でリダイレクトする

恐らく、小〜中規模のホームページで、SEOを意識したサイトなら301が最もポピュラーではないかと思います。 いわゆるリンクジュースも、多少目減りしてしまうものの、基本的にある程度受け継がれます。 しかし注意しなければいけないのは、301の連鎖にならないようにすることです。

For instance, the product page can be redirected to the most relevant sub-category page. You want to be careful that you’re redirecting the page to another page that is likely to stay on the site in the foreseeable future, (例えば、商品ページを最もそれと関連していそうなサブカテゴリのページにリダイレクトする。ただ、気をつけなくてはいけないのはリダイレクト先が、同じようにそのうち消えるページではなく、恒久的に残るようなページにすることだ。)

ある季節バーゲンのページを、今行なっているバーゲンページにリダイレクトした場合、其のページが無くなった後、301の連鎖が起きることになります。 これはあまりSEOの観点でも、また、ひたすらにリダイレクトされていく買い手側の心理としても、好ましくありません。 なので、301は基本的に「1度」と考えて、

  • 恒久的にあるページヘリダイレクトする
  • リダイレクト先に指定していたページも無くなってしまい、そのページも他のページにリダイレクトされることになったら、設定を見直すこと(A→B→C、になってしまったら、A→C、B→C、と2つ設定するという意味です)

ということを行うことが重要です。

3.1.短所

短所としては元記事では、先ほどの301連鎖の問題と、301そのものによる読み込みスピードの低下などがあげられていますが、それほどクリティカルだとは思いません。 それ以上に、私も経験がありますが、

「とりあえず301すればいいや」

と考えて、どんどんとサイト構造がカオスになっていくことが、潜在的に最も怖いと思っています。 301については少なくとも、リダイレクトテーブルをEXCELレベルでもいいので、作ることを強くお勧め致します。

4.ページをそのまま残す

すでにそのページが、何らかの理由でたくさんのトラフィックを集めている場合は、あえて残して、期限切れコンテンツとして、その上で活用するというやり方もあります。 元記事では、クローラへの負荷がかかるので、あまり沢山のページを残しておくのは、好ましくないとしていますが、かなり大きなサイトでなければ、気にしなくていいのではないかと思います。 可能なら、私はこれをおすすめします。ただ、価値があるページだけという条件付きです。

  • そのページが、トラフィックの有無にかかわらず「作りこまれている」場合
  • すでにトラフィックが生まれている場合
  • SNSなどで、数件でもいいので言及されている場合
  • そのページをうまくプラスに変えられる場合

は、残した上での策を考えたほうが、いいかなと思います。

4.1.「売り切れ=悪い」ではない

行列を作るとラーメン屋は勝手に人気が出ると言われます。 商品が売り切れるということは、裏を返せば人気があるということです。 それは、売り切れ後に来た人にとっても同じ事。欲しいわけなので、実際次に「似たような商品」「同じようにバーゲンしている商品」「同じようなキャンペーン」を探すことが普通だと、経験上思います。 なら、

  • 「この商品は、発表後2日であっという間に売り切れました。今再入荷を海外と調整中です、次もすぐに売れてしまうことが予想されますので、ご希望の方はメールマガジンを登録して下さい」としてメルマガフォームを出す
  • 「この商品の新しいバージョンがでました、こちらです、より一層魅力的になって帰って来ました」というリンクを貼る(リダイレクトはしない)
  • ユーザの声を集めて載せる(話題になっている商品ならとても効果的)

といったやりかたが、今考えただけでも思いつきます。きっと他にもたくさんあると思います。 売り切れてしまった、終わってしまった事実を、プロモーションに使う、というのは、そのページが商品ページを超えるということ。ある意味ものすごいチャンスとも言えます。 売り切れたから、消そう、と考えるのではなく、何か利用できないか考えるのがいいのです。

5.どうしてももう誰にも見られたくない場合

事情によっては、もう見せたくない場合もあるかと思います。 その際は、検索エンジンにまずは教えてあげる事が必要です。 具体的には

  • noindex  follow を該当ページに設定する(インデックスしないでね、でもここからのリンク先は回っていいですよ)
  • XMLサイトマップから該当ページを消す
  • その上でGoogleWebMasterToolから”Fetch as Googlebot”をつかってクローラを呼び込む

Googleが「このページはインデックスしないでよい、と判断すれば、いずれ検索結果から消えていきます。」 すでにあるトラフィックについては、ある程度少なければ無視してもいいかなと思います。

終わりに

途中から、不要になったページ、ニアリーイコール、通販的な商品ページのようになってしまいましたが、それ以外でもそのまま使える考え方です。 できるだけサイトのコンテンツは資産として成熟させるべきだと、コンテンツ戦略の観点から思っています。 この記事が、その参考になりましたら幸いです。

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