ラウンドナップ・コンサルティング公式ブログ 代表中山陽平が記事執筆。コンサルのノウハウ進化のための情報収集の一部を発信中。2004年〜開始。

Http/2.0はSEOだけではなくマーケティング全体を楽にする

2015年11月30日pablo

今月の上旬にGoogleのジョン・ミュラー(John Mueller)氏がGoogle Webmaster Central Hangout にてGoogleBotがHttp2のクローリング実装を今年の末から来年の早い時期に行うと述べました。

詳細については様々なサイトで述べられているので避けますが、Http/2は従来のHttp1.xに比べて様々な面で優れているため、それをGoogleが見逃すことはないのだろうと思います。ということは、マーケターとしてはHttp/2.0の動向を押さえることはもちろん、自社のサイトで実装するためにはどうすればいいのか、という点を早めに確認しておくのが良いはずです。

そこで、まだこの辺りを押さえていない方もいらっしゃるかと思いますので、端的にまとめたいと思います。

Http2について何がトピックスかというと、とにかく「スピード」です。

SEOにおいてもスピードは重要ですし、マーケティング的にも読み込み速度はCVに大きく影響します。

買いたいものがあってどこかのスーパーに来ても、人混みだらけ…ないし通路が狭すぎて探すのが大変、しかもレジも混み混みだと、それだけで帰ってしまう人がいるのと同じです。ホームページのページ遷移がストレスなら、それだけで去ってしまう人はいます。

GoogleはPageSpeedInsightを提供したり、読み込み速度が順位に影響すると発言したりと、サイトのスピードを上げて欲しいという煽りをウェブサイト管理者に行い続けてきました。自然な流れではないかと思います。実際GoogleはHttpをサポートするSPDY(スピーディ)を2009年に打ち出しており、そしてそのVer4がHttp/2へと受け継がれています。

Http/2は速い

パフォーマンス自体は、SPDY3よりHTTPS/2の方が早いようです。

HttpWatchが1月16日に行った調査によると

デフォルトでHTTP/2プロトコルをサポートするようになったFirefox 35を使ったHTTP/2、HTTPS、SPDY/3.1のパフォーマンスの比較結果を伝えた。これによると、HTTP/2がパフォーマンスの面でHTTPSおよびSPDY/3.1よりも優れているという。

テストは次の4つの項目に対して実施されており、1つを除いてHTTP/2がそれぞれトップとなっている。

  • リクエストヘッダおよびレスポンスヘッダのサイズ(勝者: HTTP/2)
  • レスポンスメッセージのサイズ(勝者:SPDY)
  • ページ読み込み中のTCP接続の回数とSSLハンドシェイク要求の回数(勝者:SPDY、HTTP/2)
  • ページの読み込み時間(勝者:HTTP/2)

A Simple Performance Comparison of HTTPS, SPDY and HTTP/2|HttpWatch Blog
HTTP/2、HTTPS、SPDY性能比較 – HttpWatch | マイナビニュース 

とのことです。ユーザーエクスペリエンスのためにもSEOのためにも、実装に向けて動くことが望ましいと思います。

#protocolの詳細を知りたい方は「Hypertext Transfer Protocol Version 2 (HTTP/2) 」がお勧めです。

押えておきたいポイント

そういった基本的な部分以外に、押えておきたいポイントがあります。

  • ブラウザの対応も必要だが、現在ChromeとFireFoxとOperaはHttps経由でのHttp/2.0しかサポートしていない。この先SSLが必須になる可能性がある
  • 現状HTTP/2に完全移行してもGoogleのクローラが対応していいないので、やるとマイナスになる。対応を待つべし
  • 今までの高速化テクニックが逆にマイナスになる可能性もある。なぜなら、今までの高速化のボトルネックは通信部分だったのが、Http/2になるとサーバスペック(CPUやRAM)になると思われるから。
  • そうすると「複数ドメインにリクエストを分散させる」「画像のスプライト」「画像のインライン化」などがむしろ処理のためのRAMを圧迫してしまう。(※訳注:どれくらい負荷があるかは正直微妙な気はしますが)

これらを始めとして、今までの高速化のボトルネックが回線ではなくなるという点は、大きな変化です。

高速化を達成するために、様々なテクニックが使われてきました。

CDN活用、Gzip圧縮、Httpヘッダー内の工夫、画像インライン化、CSS-Splite、遅延読み込み、などなど…。それらを行わなくても十分に速い世界が来(ると思われ)ます。

正直高速化というのはある程度定式化されている所以上にチューニングしていくのは非常に骨が折れるものではないかと思います。また、維持管理も大変です。せっかくうまく作ったものが、新しく気軽に入れた解析プログラムがぶち壊しにしてしまうこともあるわけです。

そういったところから、マーケターもシステム担当者としても開放されるというのは、非常にステキなことです。足回りが良くなれば全て良くなるものです。

とは言え今後どう転ぶかは何ともいえません。しかし、少なくとも担当者としてはHttp/2.0の動向を押さえることはもちろん、自社のサイトで実装するためにはどうすればいいのか、という点を早めに確認しておくのが良いのではないかと思います。

いきなり言われて基盤をすぐに変えられるわけでは、ないですもんね。

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