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2021年のマーケティング・オートメーションツールについて考える

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目次

今週のトピックス

ラウンドナップ・Webコンサルティングの中山です。

今回の話題はMAツールです。

一時期と比べると、話題に上がることもかなり少なくなってきたマーケティング・オートメーションツール。

新型コロナの中で導入検討ニーズが増えるかなと思いましたが、巷での露出の量やPRの量が対して増えていないところを見ると、そうでもないように思います。

とはいえ、MAツールは実際うちにとってどうなのだろうな、頑張って補助金でも使って入れてみてもいいのかなと思っている方もおられるでしょう。

そこで今回は改めて、MAツール導入すべきか否か、そして抑えるべき前提条件や先に経験しておいたほうが良いことについてお伝えできればと思います。

まず、可能でしたら過去私が書いたブログ記事をメンテナンスして再公開いたしましたので、よろしければお読みください。

▶あなたの会社がマーケティング・オートメーションツール(MAツール)を導入するかどうかの基準とは?
https://roundup-inc.co.jp/post-13997/

確か数年前に書いたと思うのですが、今でも良くも悪くもそのまま通用するものです。

MAツールとは何か?中小企業はこう捉えることをお勧め

マーケティング・オートメーションツールは、その名前だけ見ると「ツールが勝手にマーケティングを行ってくれる」様な印象を受けます。

実際ツールを売るベンダー側も、自動的にスコアリング、自動的にメール配信、自動的に…と自動を押してきますので仕方ないかもしれません。

導入すれば、勝手にWebからお客さんを連れてきてくれるツール…と思ってしまいがちです。

しかし実際は、そのように捉えていると足をすくわれる事になります。

なぜなら、基本的にはMAツールは

「すでに自社の潜在客や顧客に対して、様々なチャネルを通してのWebマーケティングを行っている企業が、それをより効率化するためのツール」

だからです。

「データ収集と整理の効率化」*「作業の効率化」による「マーケティング・セールスの業務効率化ツール」

です。

成功事例としてあげられているケースの捉え方

で、よく成功事例として挙げられているケースは

「それによって空いた時間で、Webマーケティングに長けた人材が、新たな施策に取り組んだり、やりたくても時間や工数に見合わず行えなかった事を行えるようになった」

そしてその結果、何らかの成果が上がった、というケースがほとんどなのです。

これは重要なポイントです。なぜでしょうか?

それは「そもそも、何をしたらいいか見当がついていない」「今までWeb活用してこなかった」企業がMAツールを同じように取り入れても、意味がないということだからです。

なぜなら、MAツールを入れて効率化したときに、だからといってなにかやれることがあるわけではないからです。

食洗機入れてルンバに掃除させて買い物はネットスーパーにして時間を作っても、そもそもその時間で何をしたいのかイメージがなければ、ただ暇になるだけ、という得づらいが近いでしょうか。

MAツールを仕組みと一緒に取り入れるという選択肢もあるが…

というと、ベンダーさん側からは「仕組みも一緒に取り入れればいいんです」と言われます。これは一面では真理です。

現在仕組みのないところに、仕組みをセットにしたツールを入れて業務自体をツールに合わせることで、強引に仕組み化するというやり方は、ありうるからです。

これは、一昔前で言えば、有名経営者の「金言」や「経営理論」をそのまま自社の社訓や仕組みのベースに置いて、トップダウンで企業を改築していくやり方に近いのではと思います。

確かに可能ではあります。

しかし…大変です。会社全体がそれについてくるかというと、やっぱり難しいんですよね。一時的に業務が二重化するだけで一大事、説明を求められたら社内担当者がすぐに回答できないと、最悪ボイコットなんて言うこともあるじゃないですか。

大企業であれば、ならば仕方ないという文化が合ったり各部門に、仕組みを入れた先のイメージをしっかり持てている人がいたりするので、なんとかなったりもします。しかし現場現場な中小企業・小規模事業者では難しいことも少なくありません。

いえ、正直難しいケースのほうが圧倒的に多いと思います。成功させるとしたら相応のサポートフィーを払って、ベンダー全面協力の元、などでないと難しいです。

MAツールを導入する前にかならず経験すべきこと

では中小企業はどうすればいいのでしょうか?諦めるしか無いのでしょうか?

もちろん、無理に入れる必要はないんです。高いですし。顧客管理ツール入れたけど全然使ってないや!なんていうことありますよね。

でもいれる、だとしたら

まずは「マーケティング・ノンオートメーション」をやったほうが良いです。

要は、ツールに頼らないマーケティングを、そのプロセスや結果をしっかり身体で受け止めて、改善のサイクルを回していきましょう。

それによって、Webからどうやって商売の流れを作るかのイメージがしっかりつくようになります。そして、何をしなければいけないのか、何が大変なのか、いろいろなことが「やらないと見えてこない」ものです。

まずは、しっかり手を動かしてやってみてください。そして自分たちなりの仕組みを作ってみてください。答えなんて無いです。反応が答えです。

そういう経験を持った上で、その中で「手動では時間やコスト的に難しい部分の効率化」「判断のためのデータ収集スピードアップ」「ただの付加価値のない作業の削減」などが見えてきたら、それを潰していく。そのときにMAツールがきっと役に立つと思います。

正直、底まで行っていないなら、メール配信なりLINE@なりでの定期接触の仕組みづくりをするなどのほうが、成果も上がりやすいですし、コスパも良いと思います。

ご参考になれば幸いです

Webinar最新回のご案内

第290回:2度目の独立で法人化できた経験から考える「個人事業主にむいている人、いない人」

音声版:http://bit.ly/roundup-podcasts
動画版:https://www.youtube.com/watch?v=ffEiaOBPZko

今回は、フリーランスというか独立開業・起業について取り扱います。Web業界はもちろんのこと、新型コロナなどの関係もあり副業や独立開業などに注目が集まっています。

しかしやはり、この起業や個人事業主としての開業というのは向き不向きがあります。伸ばしていけるかどうかという観点もそうですが、しっかり前向きに事業を継続できるかという観点でもです。

ちまたでは「営業力がないと…」「じんみゃくを予め作らないと…」「ブランディングをしないと…」などの論点がよく挙げられますが、私の経験から考えますと、それは枝葉の部分で、幹となるポイントは他にあります。

今回はそれについてお伝えするとともに、それにまつわる注意点など、特にSNS周りでの注意点をお伝えできればと思います。
配信はこちらから。YouTubeのみ動画です。バックグラウンド再生でどうぞ。

ほか「中山陽平 podcast」などで検索ください。

ブログでのテキストコンテンツ配信をはじめました

テキストコンテンツの配信を再開しました。新ためてうちのマーケの仕組みを見るとフロントが弱くなっていたため、強化します。

既存のWebセミナーの内容を土台に、アップグレードしてほぼ描き下ろしています。

ぜひどうぞ

お役に立てましたらSNSなどでシェアいただければ嬉しいです。

LINE@再開しました、ピックアップです

[1]「はま寿司」がブランドを一新

https://bit.ly/3pIuqbt

はま寿司がグローバルで「覚えてもらう」ための施策に取り組んでいます。これは、ロゴの一新などというよりは、はま寿司は「はま」という寿司屋でははなく「はま寿司」として認識してもらうため、と考えるべきです。

どういうことか?

寿司屋の中の一つと捉えられてしまうと、できることが限られてきてしまうからです。寿司屋っぽいことに閉じ込められるのです。

しかし、寿司はグローバルでいうと「日本文化」の中の1つという認知。なので、魚・握り・職人など様々な切り口で事業を広げる余地がある。それを潰さないため、「はま寿司」として認知してもらうということだと解釈しています。

一足先にグローバルを視野に動いているくら寿司とはま寿司のグローバルサイトトップを見比べると、きっと伝わるものがあると思います。ぜひ御覧ください。

[2] グーグル、ネット中傷撲滅に向けて検索アルゴリズムを更新

https://bit.ly/3vbHjfu

誹謗中傷する情報を掲載するウェブサイトに対処するため、検索エンジンのアルゴリズムを変更すると発表したとのことです。オリジナルはNYtimesですね。NYTimesの方見ることオススメします。→ https://nyti.ms/3gcSaBt

NYTimesの記事には、朝日の記事にないことが書いてあります。

例えば「誹謗中傷サイトに書き込まれた47000人のリストで検索したら書き込みが消えていた」「 BadGir****ort,date や Preda****Alert,us などのようなサイトを排除するのが目的」ということで、サイト単位、すでに少なくとも英語圏ではリリースされているようですね。

難しい所ですね。それが根拠がないものかどうかの判断をAIができるのか。暫くは目に余るものを半手動のようにも思います。真っ当な評論評価系ページや論説サイトが落ちるのも怖いです。

いずれグローバルに展開されると思いますので、要チェックかと思います。

[3] 宮本製作所、マグネシウム洗濯用品の洗浄・除菌効果表示に景表法措置命令。

http://compliance-ad.jp/complianceblog/against/4728/

マグネシウムが洗剤代わりになるという謳い文句の商品が、合理的な根拠が無いということで措置命令が下りました。実はうちにもあり妻が結構ショックを受けていました。

Webだけをみていると医療関係はSEO・YMYL・EATなどの観点ばかり見がちですが、もっと大事とも言えるのが、改正医療法や景品表示法といった法律です。化粧品や健康食品や準医療領域(鍼灸など)などの方は押さえていると思いますが(とはいえまだまだNG表示をしているホームページはあります。)

少しでも「治療」「改善」に関わるなら、法律面は押さえておくことをお勧めします。

医療広告周りだけでもネットパトロールや通報制度で、年間1万サイト以上が都道府県から指導されています。知らないでは済まされません。

コロナで厳しくてもルール違反はNGです。依頼している広告代理店が勇み足をしているケースもあります。広告を出している方は、自ら必ずチェックをお勧めします。

書籍は最初の一歩にお勧めです

Amazonか大手書店で販売中です。

さて、この本は、企業のウェブ担当者・経営者などの方に伝えたい内容がメインです。

フリーランスでマーケターとしての腕を上げたい、SEOや広告のテクニックを学びたいという方向けの本ではありません。

Amazonだと中身が見られないので、そこだけ気にして頂けると、ミスマッチも少なくなるかなと思います。是非読まれた方はブログやAmazonなどでレビュー書いて頂ければ幸いです。

今後の配信コンテンツの方向性を決める上で、是非生の声を頂きたいです。

今すぐAmazonでご購入ください → http://amzn.asia/15AeH9k

終わりに

ワクチンの目処もたち、いろいろなご意見はあるでしょうが緊急事態宣言もおそらく今週で解除されるでしょう。

ワクチン接種の完了がいつになるかですね。喜び勇んで予約がパンパン…というわけには行かないようです。摂取への不安や怖さや周りの目などがあるとか…。デマも多く広まっているようですね。

何にせよ落ち着いた後、どうなるのでしょうね。恐らくどうしていいかわからなくなると思うのですよ。しばらくは。多分マスクも消毒も暫くは残る。店頭から率先して撤去するのって難しいですよね。

そして人間どうしたらいいかわからないと、特に日本人は周りと同じことをしますよね。なので、世代ごとに違いは出るにせよ、日常生活自体は今の状態が生ぬるく残る前提でビジネスを考えたほうが良いと思います。

会社の方は、どういう切り替え方をするかで採用や従業員モチベーションに大きく影響が出そうです。マイナスをプラスで相殺できるように、この期間に何をするかを、考えておくべきなのかなと思います。

さておき暑い季節も近づいてきて、皆様お体にはお気をつけください。

ではでは、次回もメールしますね。

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