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成功事例の罠と失敗事例の価値

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今週のトピックス

おはようございます、ラウンドナップ・コンサルティング中山です。

子供が毎日が休日のため、曜日の感覚が失われつつあります…ゴミ出しがなかったら終わりです。

さて、世間は一層厳しい状況になっているように思います。コロナ感染者数は少し落ち着きを見せているようにも感じますが、不安や恐怖心という面では、まだまだ上昇傾向でしょう。

そのため、様々な詐欺情報、詐欺に限りなく近い情報がかなり増えているのでご注意下さい。

YouTube/Podcastでもお伝えしましたが、特に「在宅で簡単に稼げる系詐欺」「融資手数料詐欺」「給付金を騙った振込詐欺」は危険です。

くれぐれもご注意下さい。藁をもすがるようなときですので。

来週には、中小企業持続化給付金の詳細が発表される予定ですね。恐らくこの当たりに載るでしょう。

持続化給付金に関するよくあるお問合せ (METI/経済産業省)
https://www.meti.go.jp/covid-19/jizokuka-qa.html

また、厚労省系の助成金では新型コロナウイルス感染症対策のためのテレワークコースもあります。

新型コロナウイルス感染症対策 テレワークコースhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/syokubaisikitelework.html

使える物は使っていきましょう!

さて、今回の話題は、Webセミナーで扱った「成功事例より失敗事例」の話を、別の切り口でお伝えします。

メルマガを読んだ後で構いませんので、Webセミナーも合わせてご覧下さい。

動画版(YouTube):https://youtu.be/Upkb2ncdG68
音声版(Podcast):https://podcasts.apple.com/jp/podcast/zhong-shan-yang-pingno-non/id750899892

まず、Webセミナーの中で付箋を貼って紹介している本はこちらです。

文春文庫『起業と倒産の失敗学』畑村洋太郎 | 文庫 – 文藝春秋BOOKS
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167700027

14年前の本ですが、とても興味深くどんどん引き込まれてすぐ読み終わってしまいました…。お勧めです。
とりあえず手に入る他の既刊本もまとめ買いしました。

何で今回失敗学を取り上げたかというと、この失敗学の本にでてくる多くの例が、執筆年の関係で、ITバブル前後の話が多かったせいでもあります。

今の状況と共通する部分が多いわけです。書籍にあるどの事例も、順調に売上も利益も伸び続けた企業が、一瞬にしていわゆる破産に陥っています。抗うことのできないバブル崩壊という流れの中で、それをどう受け止めて今後を考えて行かなければならないのかを考えさせてくれます。

今回のコロナがどれくらいのダメージとなるか読めません。バブルレベルか大恐慌レベルか。

しかしどちらにしても、過去乗り越えてきた、そして乗り越えられなかった企業はどんな原因でそうなってしまったのか。

そんなことが、分かる本です。

Webセミナーの中で一部、その要素の要点を抜粋してお伝えしているので、そこだけでもぜひ。

成功事例コンテンツは読解力が無いと誤解する

そしてそもそもなのですが、成功事例というコンテンツ自体、参考になるようでならないことが多いのです。

もう少し正確に言うと「読み解く力が無いと参考になる要素を見抜けない」です。

特に商業メディアに載っているものや、企業のHPに載っている物です。

なぜなら、それは決して「みなさんに、成功してもらう為の情報を伝える」ために作られた物では「ない」からです。

では何のために作られたのかと言えば…
その企業の力や提供価値を第三者の力を借りて、客観的に伝えたいため
同じようになりたいという白昼夢を、見込み客に見てもらって成約に繋げるため
です。

先回りしておきますと、私は「企業や商業メディアはだましてる」と言いたいわけではありませんし、そんなことはみじんも思っていません。

問題なのは、みなさんが「成功事例」というコンテンツを、そのまま使える「成功ノウハウ」だ、と捉えてしまうことです。

つまりは、受け手の問題です(誤解させようとする成功事例コンテンツもたくさんある事はさておき…)

情報を出す側としては、上記のような目的で出すワケなので、それに必要な部分をかいつまんで記事にします。地味な部分や、本題に関係ないけれど苦労する部分などは、省きます。不要だからです。隠しているわけではなく単純に不要だからです。
入り口とゴールを伝える、そのジャンプアップ部分を伝えるコンテンツが「成功事例」だからです。

それを踏まえて、私達は成功事例コンテンツを読まないと、「自分もここにお願いすれば、何もしないでもエスカレータに乗るようにサポートしてくれて、同じような成果が出せるかも」と思ってしまいます。

実際、そんなことないのです。

書かれていない努力や、そもそも事例にならなかったイマイチな事例の山があるのです。暗黙の前提なども。

私達は、それを前提として、成功事例の中から「この要素は参考になりそうだ」「こういう方向性もありなのだな」など、ポイントを抜き出して読み解いていかなければならないんですね。

なので、成功事例ってとても読解が難しいコンテンツです。お客さまの声と同様に、気をつけて情報を受け取って下さいね。

失敗事例コンテンツは、ストレートに読める

そして失敗事例ですが、これは結構ストレートに読めるので実は成功事例より楽、かつ得られる物が多いです。

なぜかというと、失敗事例なんてそもそも普通の企業は公開しないですから、公開されているとしたら第三者の分析記事などになります。そうすると、書き手としてはその分析の正しさや妥当性を出さなければ評価されないので、そこはきちんとやってきます。

なので、割と裏表のない情報が多いんですね。

また、ビジネスをやっていれば、成功より失敗の方が遙かに多いわけです。言いかえると、成功率を上げる以上に、失敗を避けられる率を上げた方が効果があるのです。

失敗を避けるためには失敗に繋がる落とし穴をたくさん知っていた方が良いに決まっています。

なので、失敗系のコンテンツってとてもよいのです。

もちろん、失敗事例を出した上でうまく誘導するようなコンテンツもありますから100%ということではありません。

しかし少なくとも成功事例よりははるかに良いです。

先ほどご紹介した書籍や著者以外にも失敗関連の本はいろいろあるので、ぜひいくつか手に取ってみてはいかがでしょうか。

また、自分がどこで失敗したかもメモを取るようにしておくと、自分を客観視できて良いかもしれません。

合わせて是非、と思います。

今だからこそやっておきたいシリーズ動画

[第233回]Webマーケティング成功事例より「失敗事例」が処方箋となる(Webコンサルタント中山陽平)

[第233回]厳しい時代を乗り切る処方箋は成功事例ではなく「失敗事例」

動画を直接見られない方は以下からジャンプしてご覧下さい。
https://youtu.be/Upkb2ncdG68

日刊情報配信からピックアップ

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過去分ニュースレターのご案内

※ラウンドナップ・Webメソッドの中で、PDF版とePub版を配信開始しました。メソッドをご利用の方は無料で閲覧できます。

また、今まで通り過去のニュースレターをKindleで出しています。2015年から2018年まであります。99円ですが、アンリミテッド使える方は無料です。
著者ページ → https://www.amazon.co.jp/-/e/B078JLLTHJ

2019年度版もいずれ出しますね。

書籍は最初の一歩にお勧めです

Amazonか大手書店で販売中です。既に中古があったりと、物の循環がとても速くなった今という時代を感じます。

さて、この本は、企業のウェブ担当者・経営者などの方に伝えたい内容がメインです。フリーランスでマーケターとしての腕を上げたい、SEOや広告のテクニックを学びたいという方向けの本ではありません。

Amazonだと中身が見られないので、そこだけ気にして頂けると、ミスマッチも少なくなるかなと思います。

是非読まれた方はブログやAmazonなどでレビュー書いて頂ければ幸いです。

今後の配信コンテンツの方向性を決める上で、是非生の声を頂きたいです。

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  • 巻頭「リセットする習慣がついてしまうと危険」
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    • 年々Web担当者のストレスは増える
    • 成果への最短コースが求められる
    • インプットの負荷も加速度的に増加
  • ストレスから開放されることの価値
    • ストレス環境下では力を発揮できない
  • オウンドメディアをやろうとするなら気をつけたいこと
    • 目的を履き違えているケースが多い
    • オウンドメディア作成サービスは要注意
    • 確認してみてください、まずはコピペから
    • 指標も成果に直結するものが提案されないとダメな兆候

お申し込み頂きますと最新のバックナンバーが届きます。

 

終わりに

今回のWebセミナーの後にお客さんむけの動画、スポットHP診断(→このサービス)のプレゼン動画を撮りました。

うちのスポット診断、最初はPDFでのレポートだけだったのですが、1年くらいやって、

  • 伝えたいことを全部資料にすると膨大になる
  • 作成工数が膨大になり、費用を上げざるを得ない
  • その割に分量が多いと読んでもらえず、伝わらず実行に繋がらない

ということになり、色々考えて、PowerPointで「資料が一人歩きしても問題ないレベルの資料」まで作った後、それをプレゼンする動画をセットにして納品するようにしました。

今もずっとそれです。いやこれ、絶対その方がいいです。なぜみなさんやらないのか。

今回は40ページくらいの資料を基に2時間弱録画しました。
編集はしないです。いらない事は喋らないので。従って手間がかかりません。聞き取りづらいと言われることもないのでテロップなども不要。

そして、動画なので「誰でもどこでも何回でも見られる」「細かいニュアンスをキャプチャや実際のHPなどをもとに、スムーズに伝えられる。と言う大きなメリット。

また、なぜそうするのかなどのプロセスや、頭の中の流れもできるだけ喋るので、教育コンテンツとしても使えるという声を頂いています。

そもそもPowerPointが私は嫌いです。一枚一枚ぶつ切りになる割に、一枚に入る情報量が少ないですよね。セミナーで使うときは、喋りの補助ですよね。メインではない。なんでそんなに重宝されるのか分かりません。

昔はレポートは全部Wordで書いてました。なぜなら、結論に至るまでのプロセスこそ大事だと思っているからです。今は業界のstandardに載ってPowerPointにしていますが、本当は全部動画がいいはず…。

動画の欠点は、誰かにサマライズしてもらわないといけないことです。なぜか?私が忘れるからです。いっぱいやっているので。ここは要検討です…。

さておき、うちのサイト診断はただのレポートではありません(笑)よろしければ、次の一手を決めるために是非ご活用下さい。

Webマーケティング・スポット診断 – ウェブ活用に挑戦したい中小企業のパートナー【ラウンドナップ・Webコンサルティング】
https://roundup-inc.co.jp/service/spot-hp-shindan/

では、また次回、メールしますね。

中山

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