ホーム » メルマガ » 経産省の資料「デジタルガバナンス・コード」は必読&押さえるべきポイントについて

おはようございます、ラウンドナップの中山です。寒かったり暑かったりなかなか落ち着きませんね。そしてこの季節に台風という言葉を聞こうとは。

さて、今週のWebinarは経産省の資料について扱いました。AI導入の手引きガイドブックでしたが、まずAIより先にWeb・デジタル活用ですので、Webに読み替えて押さえるべきポイントについて取り扱いました。

改めて聞くと、かなりとっ散らかっているのでどこかのタイミングで再度まとめようかなと思っています。

内容がとっても良いんですよね。国の資料というとアレルギーというか「どうせ大企業向けでしょう」というスイッチが入ってしまうかもしれませんが、普通に良い資料です。

中小企業のAI活用促進について(METI/経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/AIutilization.html

AIについてはIoT等との絡みもあって、分かりやすい製造業等をメインに書かれていますが、最初の導入編だけでもぜひ。

さて今回のメルマガは、もうひとつの資料「デジタルガバナンス・コード」の方です。

名前からして、敬遠しますよね…いやもっとミヂカナものにした方がよいのではと思います。ただ「ガバナンス」は統治・管理の意味が直訳ですが、「ガバメント」の対義語なんです。

ガバメントは、法律が代表的ですが要は政府が上から持ってくる物です。対してガバナンスは、組織や社会が自分でやるものなんです。そう思うと、この名前にした政府の気持ちが伝わってくるように思います。

資料はこちらです、メルマガの後に見て頂ければと思います。

▶デジタルガバナンス・コード実践の手引き(要約版)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/tebiki-yoyaku.pdf

かなり現場の声を聞いた上での資料

P4の「良くある課題」の所にある台詞などを見ると、かなり現場取材は行っているように思います。引用しますと…

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【1】どんな価値を創出するかではなく、「AIを使って何かできないか」といった発想に陥ってしまう

Ex.社⻑「AIやろう︕」
部⻑「なんかやるぞ︕」
現場「AIツールの⾒積もりください︕」
ベンダ「・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【2】将来に対する危機感が共有されておらず、変革に対する関係者の理解が得られない

Ex.社⻑「レガシーシステム刷新だ︕」
部⻑「社⻑が⾔ってるだけですから(笑)」
現場「このやり⽅でしかできませんよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【3】号令はかかるが、DXを実現するための経営としての仕組みの構築が伴っていない

Ex.社⻑「とりあえず明⽇からDXだ︕」
部⻑「うちの部門は関係ないから(笑)」
現場「あー忙しい。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

あるある感が凄いです。笑うに笑えず、空笑いが出てしまう方もおられそうですが…。これだけでも何本か記事が書けそうです。国の文書としてはかなりフランクというか(笑)

先に…DXとIT化の違いについて

まず押さえて頂きたいのは、DX(デジタルトランスフォーメーション)ですが、IT化と何が違うのか。

確固たる定義があるわけではないので、これは私の解釈ですが、まず明確に分ける意味もないですし、分けられるものでもないです。結局ITなり使いますので。

また、それぞれがぶち上げられた時代の技術的限界や思想的限界もあるので優劣関係ではないです。

その上で端的には

  1. IT化 → 既存プロセスを効率化しよう!
  2. DX →  新しくやれることを増やそう!

で良いのではと思います。

DXの事例としてよくAIやビッグデータ活用が出てきますが、それは「ビッグデータ活用によって、今までできなかった予測や活動ができるようになった」ものが多いですよね。運送業ですとか、小売りですとか。

そういう、デジタルの力であらたにできることを見つけて、それを自分たちの強みにしていこうじゃないか、サービスを作ろうじゃないかというのがDX。

 

IT化は今のプロセスをもっと効率よく進める、分かりやすいのは顧客管理ですとか、ペーパーレス、ビデオ会議,自動文字おこしなど…。

正直ベンダー側もこんがらがっているのでややここしいのですが、そういう解釈をして頂くと、概ね良いのではと思います。

 

なので、DXしながらIT化というのもあるので、別にIT化よりDXがえらいですとか上下関係はないです。DX売り込もうとするところがたまにそういうキャッチコピーを持ってきますが、個人的には「?」です。

なぜDX?それは、新しい事をはじめないと、稼げないという現実があるから

DXを進めることは、これから生きぬいていくためには必須だと私は考えています。

なぜかというと、そうしないと儲からないからです。

ほとんどの市場ニーズは満たされれていますし、ベストプラクティスもそこそこやられています。戦略キャンバスで言えばレッドオーシャン的な状態の市場がほとんどです。

既存のやり方を継続することで維持できるのは、何かしらの壁に守られている業界か、あるいはデジタルに対応しないことが価値(伝統など)の業界くらいです。

 

つまり、新しいキャッシュの入り口を作らないと、いずれか立ちゆかなくなります。残存者利益をねらえるのも、本当に一部ですし出口ありきです。

政府もそう考えているのは、資料のP5でも明確です。見て頂くと、

  • 「定額動画配信サービスの隆盛で町のレンタルビデオ屋さんは激減」
  • 「ECが当たり前になったことで、町の商店・本屋さんは激減」

とあります。

そして、これに対しての対応方法はDXで変革して対応しましょう、です。既存のやり方を維持して生き残りましょうというメッセージはゼロです。

ただこれは、その通りだと思います。

Twitterなどでよく本屋さんがなくなるのはどうなのか、などのノスタルジックな話題が流れますが、そもそも本当に必要なら潰れてないんです。

あくまであれば遠くからノスタルジーにひたっているだけで「このファンの声に応えないと!」と思ってはならないものです。市場は正直です。

逆らうなら濃いファンに支えられて、客単価を上げて商売する道を模索する、つまりは、あえてクローズドになり趣味化していくなど、やはり「変わらないと」ダメですね。

食っていけるように、市場のニーズの変化を見て変わっていけるかどうかが、企業を維持するために重要なポイントになります。

そして、DXというかデジタル化自体は本質ではないです。特別でもないです。

要は、新しい価値を創造できるようになるために、最も今の時代適している武器が「デジタル」なだけです。

デジタルが飽和したら、また○○トランスフォーメーションが来るでしょう。マーケティング界隈の言葉なんてそんな感じですよね。

 

P7の「DXの成功ポイント」は必見

思ったより長くなりそうなので、いったんここで話をまとめていきます。

まずここまでで、

  • DXとはなにか?IT化と何が違うのか?それは大きくは新規と既存・開拓と効率化
  • なぜデジタルデジタルとばかり言われるのか、それは今最も使いこなせると効果が高い「コスパが高い」武器がデジタルだから

この2点をぜひ押さえて頂けると幸いです。

その上で、今回のメルマガでは最後にP7を見て頂ければと思います。

それは「DXの成功ポイント」です。

文字ばかりになるので、大事なところだけピックアップします。項目は五つあります。

  1. 経営者の意思決定とリーダーシップが大きな役割を果たす。特に「きっかけ」や、「気づき」を得る機会を得よう
  2. まずは取りかかりやすいことで成功体験を得て、ノウハウの蓄積や人材確保・育成しよう
  3. 外部の人材の⼒をうまく活用しながら不⾜するスキルやノウハウを補おう
  4. ビジネスモデル・組織⽂化⾃体が変⾰に強くならないとダメ
  5. すぐに効果は出ない、 5年後・10年後のビジョンを作って地道な試⾏錯誤に取り組む覚悟が重要

いろいろと厳しい、経営を立て直さなければと言う状況の中でこの条件は厳しいものもあるかと思います。実際、あまりにキツキツの状態でこれをやろうとすると、脇道が許されない空気になり、組織として厳しい環境になる可能性は高いです。

なので、ここをやるのだという前提のもと、まずは事業立て直しをし、少しづつやれることをやっていく、あるいは補助金活用して進めていくようなイメージが良いと思います。

と、今回はまずここまでで…要約のPDF自体も後は事例なので、ひとまず押さえて頂きたいポイントとしていったんここまでに致します。

是非原書も。

▶デジタルガバナンス・コード実践の手引き(要約版)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/tebiki-yoyaku.pdf

 

詳細版(本文)はこちらからです。
▶中堅・中小企業等向け「デジタルガバナンス・コード」実践の手引き (METI/経済産業省)https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/contents.html

 

是非今回の内容の中で、皆さんのご参考になるモノが一つでもあればと思います。また、お気軽にご相談下さいませ。

それでは今回は以上です。


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中山 陽平

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