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私が一括見積り系サービスは「損をするから」お勧めしていない理由

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今週のトピックス

こんにちは、ラウンドナップ・Webコンサルティングの中山です。急に寒くなりましたね。

まだまだ世の中はコロナで右往左往ですが、とは言えビジネスは来年のジャンプアップに向けて、様々な準備を行っている会社がどんどん増えている印象です。

反面、スパムと同様とも言える「お問合せフォーム営業」などに手を出してしまう会社も増えていますね。

目の前の売上が欲しいのは、私も経営者の端くれですので分かります。

しかしそれは、目の前の売上のために、未来の売上を生んでくれるお客さんを遠ざけてしまうやり方です。

受け取る側の気持ちとしては、スパムメールと変わりありません。

加えて今年多いのは、一括見積もりサイトに参加しませんか?という営業です。

どことは言いませんが、案件をちらつかせて、登録参加を促すやり方で、アポを取ろうとしてきます。

こういった一括見積サイト、事業会社の方は、そこに書かれているメリットに惹かれて使ったことがあるかもしれません。特に費用面が気になっている会社は、相見積もりをして安くなるならと使うケースが多いでしょう。

しかし、私はお勧めしません。

これは仕事を請ける側もそうですが、仕事を依頼する側にもデメリットが大きいからです。端的に言えば「損」をします。

絶対に「直接取引」の方が良いです。

事業会社が、一括見積もりサイトを使うことで受ける「見えない損害」

理由はいろいろ細かく言えばありますが、とにかくこれです

「間に入る見積サイトが手数料を抜く、結構な割合で。そしてそのしわ寄せは依頼側にも来る」

これだけだと「当然では、それで適正価格になるなら良いのでは」と思われるかもしれません。

まず、実際Web業界ってよほど地方で好き放題してきたような会社でない限り、そこまで変な価格を出す会社は少ないです。割と最初からそこそこの価格を出してきます。

そして、一括見積サイトは、結局、費用で選ばれるんです。

なぜなら、費用以外の判断基準がなくて選べない人が集まるからです。

なので、とにかく安くしないと仕事取れないんです。

その結果どうなるかというと

「真っ当な仕事を行える金額よりも、安く仕事を取ってこざるをえない」

という状況の常態化です。

間に入る会社に払う手数料分を、乗せることなどできる余地もありません。

本当に損をするのは、実は依頼する側の皆様なんです

そうなった時、損をするのは誰でしょうか。仕事を請ける制作会社や広告運用会社、などでしょうか?

実際は、損をするのは殆どの場合依頼する側、つまりは事業会社の皆さんなのです。

仮に(この数字は本当に仮です)間の会社に20%手数料を払っていたら、

それは裏では

  • みなさんが本来受けられるサービスや価値が20%減っている

と思って下さい。

もちろんケースバイケースですが、もし仮に直接取引で50万円で依頼しようとしていたと考えて下さい。

それを見積サイトに切り替えたら、仮に同じ会社だけれども40万円で済んだと考えて下さい。

(実際は、同じ会社ということはまずありえませんが)

これは10万円の得か?というと違うのです。

なぜでしょうか?

安くなった分はどのように処理されるのか?

それは

仕事を請ける側は、利益が10万円+40*0.2(手数料)=18万円分減ります。32万円になります。

ではその時「50万円分の仕事を、40万円でやってもらえるのか?」というと、残念ながらそんな事はありません。

40万円、いや32万円分の仕事しかやってもらえない、いや、やりたくてもやれないのです。

繰り返します「やりたくてもやれない」のです。

なぜできないのか?それは、Web業界はほとんど労働集約型だからです。

そう簡単に減らせないんです、作業コストを。

一括見積りは、手に入ったら後は同じもの、例えば保険だったり車の売買だったり、そういうモノ系のサービスならある程度良いでしょう。しかし、人間が関わるものには向いていません。

なので、いろいろと手を欠けずに済むところを省くところから始めます。

そして、本当は必要だし効果があるから作ってあげたいけれど、それをしていたら赤字になってしまうような機能やコンテンツは、泣く泣く伏せて納品するのです。

なので、損をしているのは誰か?

といえば、一番損をするのは実は依頼する側なんですね。

得をするのは誰か?左から右に情報を流して儲けている間にいる会社だけです。

端的に言えば、下に投げるだけの元請けと下請けの関係なんです。

直取引がオススメです

このことを、押さえた上で、一括系の利用は業界を問わず使うことをお勧めします。

一括見積り系サービスってそれほど表に批判が出ないけれど…と思う方もいるかもしれません。

それは、そのラインが崩れたら生きていけない会社がたくさんあるからです。

幸い弊社は相見積もりなどは断っても生きていけますし、そういったサイトのお世話になることもありません。なので、こうやって公に書けるだけです。

ぜひ、事業会社の方々は、選定の手間がかかるかもしれませんが直接取引を前提として、パートナー会社を探して頂くことをお勧めします。うちでも紹介できますので。相手のモチベーションも全然違いますよ。

Webinar最新回のご案内

第262回:Web担当者の知識の属人化を防ぎ、しかも体系化を促すためにやるべき事

音声配信:
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/zhong-shan-yang-pingno-non/id750899892

動画配信:https://youtu.be/nLEPgZWpwGU

今回は、中小企業・小規模事業のWeb活用で悩ましい「Web担当者にだけ知識が属人化して溜まってしまう」問題について取り扱います。

また、今回お伝えする方法を取ることで、Web担当者の頭の中の整理や体系化に繋がり一石二鳥にも三鳥にもなります。

日々の活動にそれを取り入れることで、また、それを前提に日々の情報収集やデータのチェックなどを行うことで、そうしない時と比べて、得られるものも変わりますし、自分に足りないものも見えてきます。

具体的な部分は、PodcastかYouTube配信を御覧ください。

 


YouTube以外では「ながらぎき」音声を配信しています。SpotifyやStitchなどでも配信されています。

書籍は最初の一歩にお勧めです

Amazonか大手書店で販売中です。

さて、この本は、企業のウェブ担当者・経営者などの方に伝えたい内容がメインです。

フリーランスでマーケターとしての腕を上げたい、SEOや広告のテクニックを学びたいという方向けの本ではありません。

Amazonだと中身が見られないので、そこだけ気にして頂けると、ミスマッチも少なくなるかなと思います。是非読まれた方はブログやAmazonなどでレビュー書いて頂ければ幸いです。

今後の配信コンテンツの方向性を決める上で、是非生の声を頂きたいです。

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LINEやTwitterなど気になった話題

※今回はなしです

終わりに

今回のことは、大事なことなので、時々リマインドしていきたいなと思っています。そして本文でも書きましたが、これってWeb業界に限らないのです…。

それに、一括サイト経由で行くと、あまり良い対応はされないかも知れません。

なぜかというと、そこから来たお客さんは費用しか興味が無い人が多いため、請ける側の会社もモチベーションが落ちているケースが多いからです。

いかにも適正価格になりそうですが、そんなことはないんです。

業界クラッシャーです。そして壊したら別の業界に行くんです。

そうやって、訳が分からないくらい多分野のサービスを対応範囲に入れている業者も多いです。

私は、将来依頼することがありそうな分野については、先だって情報収集をしています。

実際に依頼するのは1年後やそれ以上先だったりするのですが、それくらい追っていれば判断できます。

急な案件の場合はまずは、誰かに紹介してもらっています。お客さまに依頼することや、お客さまに紹介してもらうこともあります(ありがとうございます!)

私も、そうやって他からお声がかかるように、引き続き業務と情報発信を進めていきたいと思うところです。

では、また来週よろしくお願いします。

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