第109回:[後編]2017年版中小企業白書・小規模事業白書をウェブの観点で読む

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今回の内容について

今回は、前回に引き続き、中小企業白書・小規模企業白書について解説します。(後編)

前回は事業承継の話や、2016年・2017年問題の話をしたのですが、今回の中小企業白書では、もうひとつ注目すべきポイントがあげられています

それは「生産性」の部分なんですね。「ライフサイクルと中小企業の生産性の関係」ということで抜粋版(要約)のほうにも載っています。

いろいろな観点があると思いますが、あくまでマーケティング的な観点でどう考えるか・何をすべきかを主軸に据えてお伝えします。

生産性とは

生産性とは、端的にいうと、従業員ひとりひとりがどれだけの価値・利益というものを生んでいけるか、ということです。

「売上高」あるいは原価を除いた「付加価値」の部分を、従業員数で割って、その多少で生産性が量られることになります。

これがなかなかあがってこないということが問題になっているわけです。

「生産性を上げる=効率をよくする」では、ない

この「生産性が低い」という問題は、いろんな文脈で語られていますけれども、きちんと押さえていないといけない点があります。

労働生産性については、「働き方が悪いから」だとか「だらだら残業していることが多くて、生産性があがらない」といったことを聞きます。もちろんそれも生産性についてひとつの要因としてはあると思うんですけれども、根本的な原因は違うところにあります。

従業員がいて、その人が頑張って、より頑張ったら売上があがった、というと生産性があがるわけですね。同じ人数で、より多くの売上なり利益を生み出せれば、生産性はあがっていくことになります。

ただこれは、生産性をあげるためには「がんばった分、売れる」「がんばった分、売上があがる」という大前提がないといけないわけです。

この大前提を意識しないまま、「もっと生産性をあげよう」「ちゃんと仕事しよう」といっても、売上はあがらないんですね。

行列がないのに、行列をさばくひとが高速で働けるようになっても、そこはただ行列がなくなるだけで、売上があがるわけではないんです。

目の前に行列があったときに、なかなかその行列がさばけない、これはもうそのさばく人が、さまざまなやり方で、行列をどんどんさばけばさばくほど売上があがるよ、という状況になっていれば、さばく人が効率をアップすれば売上があがって生産性もあがる、ということにつながっていくわけです。

現在、多くの企業において、そもそも、どんなに頑張っても商品が売れない・サービスが売れないというところが問題になっているので、従業員の回転率や稼働率、効率を上げていったところで、生産性はあがらないんです。

まずはここをきちんと押さえておかなければならないです。

生産性を上げるために最も必要なもの

そう考えると、実は生産性を上げるためにもっとも必要なもの、ボトルネックは何かというと、多くの場合、企業として売れる商品を持っていなかったり、自分達の商品を効率よく売れる仕組みを持っていないというところに原因があるケースがほとんどです。

自分達の商品がとっても売れる、売れるけれども売る人がいなくてなかなか生産性があがらない、という企業はほとんどありません。

そういう企業はすでに人を集めてバンバン売ってます。

ほとんどの場合は、どんなに人を増やしたところで、売れない。自分達の商品の差別化もできていないし、時代にマッチしていないし、そもそも周知されていない、競合に勝てる要因がない、お客さんの心理を突いていないなど、さまざまな原因で、商品がそもそも売れない状況になっています。

いろいろなアプローチをしていけば売れるんだけれども、それに関して人件費やさまざまな費用がかかる状態のままになってしまっている。つまり「売れていく仕組みがない」という状態です。

こういうことで、結果的に生産性が上がらないというケースがほとんどなのです。

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