ラウンドナップ・コンサルティング公式ブログ 代表中山陽平が記事執筆。コンサルのノウハウ進化のための情報収集の一部を発信中。2004年〜開始。

【事例あり】”NegativeSEO(ネガティブSEO)”とは何か?そして効果は?

"NegativeSEO(ネガティブSEO)"とは何か?そして効果はあるのか?NegativeSEO“というものがあります。 以前からこの言葉はありました。

しかし、先日Googleがパンダアップデートともに「ペンギンアップデート」を行い「SEOスパム」や「ブラックハットSEO」といったウェブスパムに対して断固たる措置をとる(Google公式記事)と発表したと、一気に注目を集めました。

なぜなら、これを悪用することで他のサイトの順位を下げることができるのでは?とおもわれるからです。

それが、NegativeSEO(ネガティブSEO)です。

これは、本当に効果はあるのでしょうか。事例とともにご紹介します。

1.NegativeSEOとは?

NegativeSEOとは、Googleが「スパムだ」と判断するような手法を使って、他のサイトの検索エンジン上の評価を下げようとする試みのことです。

1.1.一般的なのはバックリンクを使ったもの

最も一般的に行われていると言われているのが、バックリンクを使ったもので、

  • スパムと認識されているサイトからのバックリンクを
  • 短期間に極めて大量に
  • 特定のキーワードで貼る

というもの。 これは「不自然なリンク」かつ「過剰SEO」です。 Googleはそういったものをウェブスパムと見なしています。

自分のサイトでそんなことをやれば、Googleからスパムサイトとみなされ、まずはWebMasterToolに、おかしなリンクがあるというメッセージが届き、そして順位が一気に下落します。

ネガティブSEOでは、それを他のサイトに対して行います。

1.2.様々な点で、海外SEOerが議論中

今までは「とは言え、そんな簡単に順位を下げられたら苦労しないし、簡単にできてしまうから、Googleはそれを見越していて、効果はないんじゃないか?」といった、空気がありました。

ところが、前述したGoogleのWebSpam強化宣言、及びそれによる先日のペンギンアップデートの流れによって、

  • 道徳的、倫理的にそんなことが許されていいのか
  • 効果があるのではないか、それを証明している事例はないのか
  • 効果があるとしたら、身を守るすべはないのか

といった議論が再燃し、今も引き続き行われています。 実際効果があるとすれば、これを見逃すわけには行きません。

これは、言いかえれば、マラソンで、レース中に相手に攻撃することも許可されたようなものです。
純粋に身体能力を高めて勝つというルールが破られたということです。

2.実際にNegativeSEOの効果が証明されたかもしれない

「Dan Thies」という人がいます。 SEOerとして海外では有名な人ですが、このDanThies氏が運営していた「seofaststart.com」が、NegativeSEOによって、大きく順位を下落させた、という話があります。

実際にその「実行報告(?)」がTrafficPlanetというフォーラムで行われています。 CASE STUDY: Negative SEO – Results – Main Backlinks/SEO Discussion – Traffic Planet 完全に私怨というか、マイナスな感情によるもので受け入れがたいのですが、ケーススタディとしては貴重かと思いますので、共有します。

2.1.彼らが行ったことによる変化

seofaststart.comは、以前は順位が

  • dan thies  1位
  • seo  11位
  • seo service  34位
  • seo book  3位

でした。それが、彼らが「ネガティブSEO」を行ったところ

  • dan thies – 1位
  • seo – 1000位以下圏外
  • seo service – 1000位以下圏外
  • seo book -34位

となったとのことです。

2.2.彼らが行ったことと、事態の変遷

  • 3/15- Dan Thies が Matt Cutts に対してTwitterでスパム対策について賛辞を送るコメントをし、彼らの怒りをかった(らしい)、そしてターゲットに選ばれた。
  • 3/18 – seofaststart.com に  “seo” “seo service”  “seo book” などのアンカーテキストでたくさんのリンクが付けられた(ただこれは恐らく本人がやったことで、彼らはやっていないそうです)
  • 3/22 – seofaststart.com に彼らが 100万の scrapebox blast を行い始めた。アンカーテキストはすべて “Dan Thies”
  • 3/26 – Dan Thies のWebMasterToolに「不自然なリンク警告」メッセージが来た

もともと、ちょっと不自然なリンク追加が途中であったのですが、その後100万のスクレイプボックスブラスト(簡単にいえばコメントスパム)を行った結果、WMTから警告が来て、そして先程のような順位下落につながったようです。

また、別途彼らは自分のサイトでも実験をしてます。そこでは純粋にNegativeSEOだけを行いました。結果としては、圏外といったものではないものの1位→13位といった下落だったようです(詳細は元記事をご覧ください) バックリンクの数はこんなに変わっています。

NegativeSEO(ネガティブSEO)の事例

www.seofaststart.com – Site Explorer – Ahrefs

100万全てが認識されているわけではないですが、かなり爆発的にリンクが増えている様子が観察できます。

3.本当に効果があったのか?他のSEOerの意見など

このデータだけを見ると、効果があったのか無かったのかというと、効果はあったのではないかと感じます。

ただ、彼らが自分自身のサイトに行った方は、10位程度の順位下落なので、Dan氏の突然のランキングダウンは、このネガティブSEOだけではなく、もしかしたらもっと他の要因も一書に絡んでいるのかもしれないなとも思います。

途中での”seo”などでのアンカーテキストの不自然な追加も関係があるかもしれません。

3.1.SEOBookのAaron氏の意見「他に原因があるのでは?」

Dan氏がAaron WallのSEOBookの記事にコメントを書いています。 GoogleBowling, Negative SEO & Outing | SEO Book.com この中でAaron氏は

「確かに一時的に効果はあるかも知れないけれど、そもそもあなたのサイトのように長い間運営されていてオーソリティがあり、他に自然なリンクがたくさんあるようなサイトなら、それほど効果はでないはずだ」

と、暗に、他に色々後ろでやっているせいではないか、もともとバランスの悪いサイトだったのではないか、と返答しています。

3.2.SEOmozのRand氏の意見「効果がない」

SEOmozのRand氏は「ネガティブSEOは効果がない、あると思うならやってみたらどうだろう、うちのサイトに」という姿勢です(Rand Fishkin Challenges You To Take Down SEOmoz With Negative SEO | SociableBlog) 考えようによってはポジショントークのようにも受け取れますが、この宣戦布告的な発言に対して、現実SEOmozに今のところダメージはないようです。

3.3.Googleガイドラインの微妙な記述

GoogleのWebMasterToolのガイドラインは微妙な記述がなされています。

Google works hard to prevent other webmasters from being able to harm your ranking or have your site removed from our index. If you’re concerned about another site linking to yours, we suggest contacting the webmaster of the site in question. Google aggregates and organizes information published on the web; we don’t control the content of these pages. Can competitors harm ranking? – Webmaster Tools Help

以前は「Almost nothing…」と書いてあったのが3/14に書きなおされてこのようになったと、先ほどの記事にあります。

works hardなので、Googleが動き出した、動かざるを得なくなったと考えるべきなのかもしれません。

この動きはきちんと追っていかないといけませんね。日本でも行われる可能性は十分にあります。

Dan氏は色々やってみたが、結局打ち勝つことができなかったということで、ギブアップしたようです。

終わりに

対策として、Googleへの依存度を下げる、ブランディングをするなどの抽象的な話が持ち上がっていますが、効果的とも現実的ともちょっと言えないなと感じます。

Googleがどのように対策を取っていくか、あるいはそもそも意味が無いのかは、継続してチェックしていきたいと思います。

しかし、何より最も大切なことは「効果があろうとなかろうと、ネガティブSEOに手を出さない」ことですね。

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  1. […] しかしネガティブSEOというのは、中山陽平さんの運営されているWEB戦略ラウンドナップの【事例あり】”NegativeSEO(ネガティブSEO)”とは何か?そして効果は?にも書かれている通り、 […]

  2. […] 記事(http://www.roundup-strategy.jp/mt/archives/2012/04/negativeseo.html)を確認してみるとまったく一緒となっています。 […]

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