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地域商圏・ローカルビジネスがリンクを獲得するための3つの方向性[SEO]

B2Bウェブマーケティング
2016年7月11日LocalBusinessSEO

SEOを行い、検索エンジンでの露出を増やし「見つけてもらいやすさ(ファインダビリティ)」を上げるためには外部リンクの獲得は重要なポイントです。しかしリンク獲得を自身で行うのは難しいものです。

すぐに思いつくリンク先は限られているでしょうし、開拓する方法も経験が無いと難しい、かといって思いあまって片っ端から色々な人にメールを送ってリンクしてもらうのはスパム同然です。

特に地域商圏・ローカルビジネスではなおさらです。SEOどころかWeb担当者がいない事も多く、せっかくホームページを作ったけれども誰も来てくれないという事態になりがちです。

また、ちまたのメディアで記事になるようなやり方は、専門人材・捻出費用があることが裏の大前提になっているものも多いなと感じます。ターゲットが違うといえばそれまでなのですが。

そこで今回は、ローカルビジネス向けのリンク獲得の方向性についてです。

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前提:リンク獲得は中長期的な施策

とは言え、実は簡単にできる手段があるという話がしたいわけではありません。

リンク獲得は本来の趣旨からいえば「評判や価値を感じてくれる人の獲得」。中長期的にやってようやく芽が出てくる物です。そこは必ず押さえておくべきポイントですね。

今回は、SearchEngineLandに掲載されていた、デジタルマーケティングを行っているPratik Dholakiya氏の記事をご紹介したいと思います。

→ 6 strategies to build links to your small business website
https://searchengineland.com/6-strategies-build-links-small-business-website-2016-244622

この記事の中では小規模事業者がリンクを獲得するための6つのアイディアが書かれています。内容的にはお国柄による物もありますので、項目を抜粋し、内容については当サイトオリジナルで書いていきます。

具体的には

  1. 属する分野に関する影響を持った人物や団体と繫がることができるようになる
  2. 商圏である地域のつながりをたどる
  3. 地域の人に喜ばれるコンテンツを作りそれをひたすらに育てる
  4. 自社に対する言及をしてくれる人を探し、連絡を取る
  5. 地域のためになる「お役立ちページ」を作る
  6. プレミアム(突出した)コンテンツを作り業界そのものに目をつけてもらう

です。後述致しますがこれを3つにまとめました。

全てにコンテンツが絡む

まず考慮して頂きたいのは1から6まで全てで「コンテンツ」が絡むという点です。コンテンツによって価値を感じてもらい、信頼性を得てリンクをもらうんですね。

地域とは言えあなたの企業を知らない人がたくさんいるので、そこに対して信頼や価値を感じてもらうためには、何らかの形で具体的に具現化しなくてはなりませんそのために使う物として、コンテンツは優れています。

メールで「こういう企業なのですが、リンクして下さい」と頼むのと「うちはこういう企業でこういうことをしたいので、こんなページを用意しています、もし御社の役に立つと思ったら、よろしければリンクして下さい」と頼むのと、どっちが相手が判断しやすいでしょうか。

後者ではないでしょうか。

難しいからこそ価値がある

コンテンツを作るのは大変と考えるかもしれません。

しかし「コンテンツが作れるようになれば、他社に差がつけられる、なぜなら大変だから」と考えればそれは大きなチャンスに変わります。

難しいからこそ価値があるというのは、うちのコンサルで良く出る言葉でもあります。

具体的な3つのポイント

それでは具体的なポイントです。元記事は6つですが、4つにまとめます。

1.属する分野に関する影響を持った人物や団体と繫がることができるようになる

元記事の1番と2番をまとめています。

これはよくインフルエンサーマーケティングなどと呼ばれるものに近いです。

ただ、もっとシンプルに考えて良いと思います。

  • 地域で事業をやっている人が、周りに何かを伝えたいがどうしたらいいか分からないらしい
  • 地域のメディアがコンテンツ作りに毎月苦労しているらしい
  • 競合しない他社が出している情報誌があるが、Win-Winな形でうちも相乗りできるのではないか

地域にもよりますが、ローカルビジネスではオンラインと同じかそれ以上にオフラインでの活動が活発です。そのために、情報誌を出したり○○通信を出したり、地元のタウン誌や自治体の媒体に出稿したりします。

実際、それは効果的で、ネットなんかやらないでそっちに力を入れた方がいいケースもあります。

Webはスマフォ対応させたランディングページレベルのページ数のホームページに、問合せフォームと電話番号、リマーケティングタグ、メルマガ登録フォーム、これくらいで、後はチラシから誘導するようにして、チラシの生存期間を延ばし、リスト獲得のために活用するようなイメージでも十分だったりします

その様な状況なので、情報をローカルで出したい人はたくさんいるのですが、どうしていいか分からず出せない、書けないケースが多いです。

だとしたら、例えば数社をまとめて共同で○○通信を出すとか、既存の○○通信の付加価値アップを申し出るとか、そうやって地域での露出を上げていく。

そうすると次第に地域での認知度が上がっていくので、地域に影響力のある人の目にとまって紹介され、一気に知名度が上がることもあります。

そういった地域での活動を通じて、自然とインフルエンサーに発見してもらうというのは、それ以外の幅広い価値を含めて、行えるととても強い地盤になります。もちろんリンク獲得にも使えますね。

2.地域とコンテンツで繫がる

元記事の3番と5番と6番をまとめます。

企業対企業のやりとりも重要ですが、リンクを獲得するなら地域に住んでいる方々も重要ですね。

そこで、自分たちの企業の色を活かした「便利なコンテンツを作る」というやり方です。

例えば

  • 自分たちが歴史の長い企業なのだとしたら、その地域の昔の情報や当時の産業や暮らしの情報をまとめたページを作る(昔の写真などが会社に蔵されていれば最高、貴重な学術機関からのリンクも望めます)
  • 小売りをやっているとしたら、扱っている商品の中で人気のある、あるいは歴史の長い商品などについて調べて、その解説ページを作る、あるいは色々なバリエーションのある商品でメーカーの公式ページが分かりづらいのであれば、分かりやすく説明したページを作る(そのページを印刷して店で配ってもいいですね、ホームページを案内する口実にもなります)
  • 建築やリフォーム関係であれば、例えばその地域の樹木の話や、自然の変遷などもいいかもしれません

ポイントとしては「何かをおとしめる、序列をつけるようなものは避ける」「自分たちの商売に結びつかない物は避ける」ことです。

前者は、ネガティブな反応を避けるためです。序列をつければ必ず反発が生まれます。それは好ましくありません。

後者は、例えば趣味が魚釣りだったからルアーの歴史を載せている…では商売に結びつかないからです。ルアーメーカーだったらいいのですが。

そのコンテンツを作った会社を知ったときに「なるほど。そういう所から考えたり知った上で商売をやっているんだな」と思ってもらえるようなものがおすすめです。

内容としてはあまりメンテナンスが必要ない物が良いですね。間違った情報が掲載されているとクレームになることもあります。無料だろうと有料だろうと情報発信している人にクレームが来ます。

3.自社に対する言及をしてくれる人を探し、連絡を取る

エゴサーチなどとも言われますが、自社や自社の商品名でSNSやネット上を検索し、紹介・言及してくれる人に対してコンタクトを取るやり方です。

良い意見であっても悪い意見であっても、正面から受け止めて連絡をし、

  • 良い意見であればそのままリンクを張ってくれないか頼む。
  • 悪い意見であれば、送ったメールを掲載した上で「こういうメールが直接来ました、今後を見守ろう」といった形で掲載してもらえないか頼む。

あまりに常軌を逸している、話が通じなさそうな相手の場合は止めた方がいいですが、悪い意見でも受け止める姿勢を取れば、良い印象を与える物ですので、悪い意見に対しても反応した方が良いと私は思います。

これはリンク構築にも繫がりますが、同時に「客観的に自社のサービスや商品ってどう思われているんだろう」という客観的な評価を知るきっかけにもなります。

地域商圏ですとなかなかネット上に話題として上がることも多くはないかもしれません。

しかし、Googleアラートなどセットして、もし何か上がってきたら把握できるようにしておけば楽ですね。

まとめ

やれることは他にもたくさんあります。ネットの世界だけ見ていると、安易な道に流れがちです。しかし、商売は人と人の間で動いていますので、むしろローカルビジネスはリアルの関係性構築を考えてリンクがオマケについてくるくらいのイメージが良いと思います。一緒に、SEO以外でもプラスに働く評価もついてきますので。

この記事が地域のSEOで悩まれている方の、ご参考になれば幸いです。

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