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「5つのレッスン」ブロガーが故スティーブ・ジョブズから学ぶべきだったことは?

Webコンサルタント業務日誌
2013年12月23日_blogger-jobs

Cloud Marketing Labs社でB2B マーケティングコンサルティングを行っているGreg Digneo氏が、Probloggerに興味深いゲストポストをしています。

それは「人に支持される、人気のあるブログを書くために、我々がスティーブ・ジョブズから学べる5つのレッスン」。

スティーブ・ジョブズ氏については様々な方面からの考察がなされていますが、ブログを作るという観点は初めてです。

内容もすぐにブログに何かできるというTIPSではなく、そもそもの考え方として興味深い内容でした。

今回は、この記事をご紹介します。

元記事はこちら。
▼5 Lessons Steve Jobs Could Teach You About Creating a Popular Blog

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この記事の趣旨

冒頭部分少し先で

There has to be something to learn from a guy who revolutionized multiple industries and created two iconic companies. Look beyond his temperamental management style and the black turtlenecks, and analyze the way he built companies and gave presentations. You will find several principles that you can apply to your own business.

多数の業界に革命をおこし、象徴となるような偉大な会社を2つも作ったジョブズから学べることは、きっと何かあるはずだ。
彼の神経質なマネージメントスタイルと黒のタートルネックの向こうにあるものを見て、プレゼンテーション手法を分析してみて欲しい。あなたは自分のビジネスに適用できる法則をいくつか見つけられるはずだ。

という文章があります。これがこの記事の趣旨です。

ジョブズ自身はブログをやっていたわけではありません。しかし、偉大な事業を達成したジョブズという人間から、何か導き出せる物があるのではないかという観点ですね。

これについて元記事では「5つのレッスン」として紹介しています。

では、早速ご紹介していきます。

「この世界に影響を与えるんだ」“Make a dent in the universe”

AppleのCEOにジョン・スカリー氏を引き込んだ一言。

「残りの人生も砂糖水を売ることに費やしたいか、
それとも世界を変えるチャンスが欲しいか?」

ジョブズ自身はたくさんの製品を通じて、世界を変えていったわけですが、それは決してジョブズの特権ではありません。

できるできないの話はおいておいて、元記事著者はこれをブログに当てはめて

  • もし誰かがあなたのブログの全ての記事を読んだとしたら
  • その読んだ人の人生は1年でどのようによくなるだろうか?と考えて
  • こう良くしたいという物を決めて、それを目標にすることは
  • あなたのブログを頭1つぬきんでたものにするだろう

と述べています。

これは、手近な情報発信媒体としてブログを書いている場合より、1ついや2つ以上俯瞰している状態です。

ブログという物に限らず、かなえたい目的や意義をきちんと意識しつづけておくことって、とても大切ですよね。

手段と目的の混交を防ぐという意味でも、ぶれを起こさないという意味でも。

例として筆者は、”Pam SlimのEscape from Cubicle Nation”を上げています。

WEB上にたくさんのアントレプレナーシップ、マーケティング、キャリアブログがある中で、このブログは「不満のある従業員が会社を飛び出し、自分のビジネスを始めることを助ける」という大きな目標を掲げていることで、1つ抜けた存在になっていると筆者は述べています。

ただ情報を発信するだけではなく「世界を変える、人々に影響を与えること」を意識してブログを書いてはどうだろうか、ということですね。

情報を発信すると言うことは、それを受け取った人に行動を促すと言うことだと、私は思っています。

その時に「TIPS」やハウツーのような、テクニック論だけではなくその後ろにある大きな捉え方、そして考え方まで伝えられるようになりたいなと私も感じます。

「シンプルであることは究極の洗練なのだ」“Simplicity is the ultimate sophistication”

Apple製品は直感的に扱えることを目指して常に作られていました。少なくともジョブズはそう思って作っていました。

説明書なんて無い事がほとんどです。製品には。

同様にブログも、相手にメッセージを伝える際に「シンプルならあるほど良い」と筆者は述べています。

複数の選択肢を作るのではなく、「この記事を読んだら」→「メルマガに登録する」という単一の流れ、もちろん狙った流れを自然と受け入れてもらうにはどうしたらいいか。それを考えることが大事である、と。

私のこのブログもたくさんの選択肢がサイドバーに並んでいます。

本当は、本来の目的に最も効果のある物に絞ってそこに集中化していくべきなのかもしれません。たくさん選択肢を置くことは一種の逃げであると、自戒を込めても思います(棚にたくさん並べたいという猪口才な願望もあるのですが…)

そういったことを想起させてくれる内容だなと感じました。

「みんなが使う言葉を使え」”Be “amazingly zippy””

ジョブズは、とても相手に届きやすい言葉を使います。

He used these types of words to communicate complex products and features to the masses. For instance, when describing the buttons on the screen of the iMac, he said they “look so good you’ll want to lick them.” (Fortune magazine 4 January 2000). He could have described them as having the perfect dimensions, the perfect color, and the perfect gloss, but he knew that his primary audience wouldn’t care.

ジョブズは複雑な製品や複雑な機能を人々に伝えるために「相手の言葉」を積極的に使った。例えば、iMacのスクリーン上のボタンを説明するとき、彼は「とてもキレイに見えるだろう、つい舐めたくなるでしょう。」と言った。
完璧な寸法、完璧な色そして完璧な光沢があると言えたはずなのだが、視聴者はそんなことは気にしないと彼は分かっていたのだ。

ブログだけではなくコンテンツは、常に

  • 簡単で分かりやすくストレス無く読める論理展開
  • 相手の知らない言葉を使わない

事が大切だと、私もセミナーなどでお伝えしています。どんなにいい物も、その良さが相手に伝わらなければ意味がありませんよね。

「ある製品が優れているから買う」のではなく「ある製品が優れているように見えるから、買う」のだという話もあります。

伝わらないメッセージは自己満足と言われても仕方有りません。

この時の1つのやり方として元記事では

After every post you write, ask yourself this: “Will my mom get it?” If your mom can’t understand it, then there is a good chance that you will alienate large segments of your audience.

毎回投稿後に自分に問う:「自分の母は分かるだろうか?」もしあなたの母親が分からないのなら、視聴者のほとんどを遠ざけている可能性もある。

というやり方が進められています。これは確かに大切です。目の前にペルソナを仮想的に作り出すということです。

今日、私は人生について3つの話をしよう。“Today, I want to tell you three stories from my life”—Steve Jobs

ジョブズは1984のCMから最後に至るまで、相手を聴衆を自分の世界に引き込むテクニックを持っていました。

常に相手を当事者にしていました。視聴者は問題を抱え、Appleはそのトラブルから救うヒーローでした。MacはIBMという帝国と戦う者であり、そしてその後はWindowsという「パソコン」と戦う「Mac」になっていきました。

Appleのファンが多かった1つの理由として、

By telling stories, Jobs allowed his audience to become a part of the presentation.
ストーリーを語ることにより、ジョブスは視聴者をプレゼンテーションの一部となるようにした。

事があげられると、元記事では述べられています。

これと同じ手法を使い、ブロガーも読者に白昼夢を見せることは有効です。

  • First, you describe in vivid detail your customer’s life before buying the product.
    まず、商品購入前に鮮明かつ詳細にあるあなたのお客さんの生活を説明する。
  • Then you explain exactly how your customer implemented your product or idea.
    それから彼らが、あなたの商品やアイデアをどのように実行したか細かくに説明する。
  • Finally, you show how much better your customer’s life is after you’ve saved the day.
    最後に、あなたが救ってあげたその生活がどんなにいいものかを解く。

というステップです。

こうやって相手に白昼夢を見させてあげて、商品を得た後の姿を疑似体験させてあげることはとても有効ですね。

「ハングリーであれ、馬鹿であれ」”Stay hungry, stay foolish”

この言葉と同様にブロガーも、常に好奇心を持ち新しいものを取り入れ続け、それを「間違っているかもしれない」と思って戸惑うことなく公開することが大事だと述べられています。

人気のあるブログを作るためには好奇心に身を焦がし、そのまま突き進むくらいのものでないといけないですね。

実際、トップブロガーだなと言われる人たちは、エネルギーに満ちあふれている方がとても多い印象です。

逆に言えば、「自分が夢中になれる題材を選ぶことが大切である」とも言えるのです。

And one more thing…

おなじみの…この言葉ですね。

ただ今回は、この引用をして終わりにします。

Steve Jobs had an argument with one of his engineers about the boot up time for the Macintosh operating system. To quickly resolve the argument, he asked the engineer, “If it could save a person’s life, would you find a way to shave ten seconds off the boot time?” The engineer responded that he probably could, and wound up reducing the boot time of the operating system by 28 seconds.
スティーブ・ジョブスは、MacOSの起動時間について、あるエンジニアと口論になった。速やかに答えを出すために、彼はエンジニアに尋ねた。「それが人の命を救うことに繋がるとしたら、君は起動時間を10秒削る方法を考えてくれるかい?」 エンジニアは、それならおそらくそうするだろうと答え、28秒までOSの起動時間をへらすことができたのである。

Your marketing blog can save a business and a livelihood. Your personal finance blog can save a family from going under. Your fitness blog can save a life (literally).
あなたのマーケティングブログは、誰かのビジネスや誰かの暮らしを助けられるかもしれない。あなたのファイナンスブログが危機から家族を救うことがあるかもしれない。あなたのフィットネスブログが1つの人生を救うこともできるかもしれない。(文字通り)

So what are you waiting for? Get started. Right now.
何を待っているんだ?さっそく開始だ。そう、今だ。

そう信じて書き続けることはきっと何かに繋がるのではないかと、個人的に強く信じています。

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