サンノゼでのSESでも話題に多く上がっている通り、重複コンテツンは今SEO業界でも注目の話題です。
海外SEO情報ブログで有名な鈴木さんのTwitterを以前に抜粋しましたが、ここでも重複コンテンツの話題が多かったです(SES全体のセッションとしてどうだったのかは把握していませんが…)
▼SES(Search Engine Strategies)をTwitterで実況::[7korobi8oki.com]
この記事は主に内部SEO作業が中心の内容でした。しかしビジネス向けサイトのことを考えるとそれ以外にも考えることがあるなぁと、FutureLABの記事を読んでいて思いました。
「How B2Bs Can Improve SEO by Avoiding Duplicate Content」という記事です。
重複コンテンツを作らないために、企業サイトで、気をつけないといけないこと
記事によると、以下のことをやっている場合には、それが重複とみなされないかどうか確認したほうがよさそうです。
- プレスリリースを複数のサイトに出している場合
- (なんらかの、例えば販売)パートナーが製品情報などの記述をそのまま引用している可能性がある場合
- ブログの投稿が複数のサイトに出るようになっている場合
- 同じドメイン内で複数のURLで同じページにたどり着くようになっている場合
- 他のサイトにコンテンツを提供している場合
確かにこれは企業サイトとしては良くあるものばかりですね。1のPR系の出稿は一時SEO対策としても持ち上げられていたこともあり(また、今でもよく薦められます)やっている企業は特に中小企業を中心に多いと思います。しかし、特にGoogleは今や「どこがコンテンツでどこがサイドメニューでどこがヘッダー」といったセグメントごとにページを評価しているとのことなので(from これからはページ分割したセグメント単位のSEOで勝負! | 海外SEO情報ブログ・メルマガ)コンテンツ部分だけで評価されれば重複コンテンツとして判断される可能性は、高いかもしれません。
2については、アフィリエイト系のSEOを多くやっている場合は要注意ですね。規模にもよりますが、コンテンツそのままコピーを許すのは止めておいたほうがよさそう。とは言ってもSEO目的なら別に売るつもりもそこまでないと思いますので、そもそもそこまでやらせている企業は少ないのかな…。
3と4については、同じドメインならcanonical属性、違うならどっちかはオリジナルの共通コンテンツを、コンテンツ部分に繋げた方がいいですね。
なぜ重複コンテンツは危険か
Googleも公式に言っていますが、重複コンテンツは別にペナルティを受けるわけではないです。ただ単に検索結果に出なくなるだけです。
検索結果に出なくなるのは、検索結果に同じ内容のコンテンツが並ぶことが、検索エンジンの利用者にとって望ましい結果ではないからです。ただ、先ほどのFutureLabの記事では、「そういった重複コンテンツがYahoo!いわく全体の三分の一を占めている」と書かれています。
特に大手PRサイトだったり、価格比較サイトのようなところとぶつかってしまって、結果として自社のコンテンツが出なくなってしまってしまった場合、集客できていないという意味でペナルティを受けていることとなんら変わりはありません結果として。
なので、ちゃんと先ほどのような対策を打って、自社サイトが上に出るようにしておきましょうねということです。
特に、製造業など、テクニカルタームや部品素材などの専門的な名前でピンポイントで検索する見込み客が多い業界ではなおさらです。
プレスリリースなどを出して、そこからのアクセスを得ることもバックリンクを得ることも大事ですが、バーターとして重複コンテンツ問題が生じないように、SEOをするときには考えないといけないですね。
重複コンテンツ対策
先ほどのFutureLabの記事で紹介されている対策案を紹介します。
- サイトマップをGoogleに送り、ページごとの重要性を伝える(サイト内での重複コンテンツ対策ですね)
- canonical属性を使う(これもサイト内対策)
- コンテンツ提供先には、そのまま自社のコンテンツを使うのではなくユニークな内容を入れるようにしてもらう
- 販売パートナーにも、商品紹介などで、自社のコンテンツを使うのではなくユニークな内容を入れるようにしてもらう
- 配信しているプレスリリースとは別に、自社のプレスリリースのページではユニークな内容をコンテンツ部分に付加するような運用にする
特にパートナー系が多いサイトは気をつけたほうがよいですね、自社コンテンツとは別にセールスパートナー向けのコンテンツを用意するようにしたほうが良いかも。リソース次第ですが…。
