動画ガイドブック_アイキャッチステップ1:どこに出すか決める

ステップごとに追いかけて行っていますが、未消化の方は「第6回:効果のある動画を作る4ステップとは?」から第9回までを再確認下さい。 … どこに出すか、これは既存コンテンツがSEO で狙っているキーワードをそのまま狙うことにしました。

上手くいけばテキストの既存コンテンツと動画コンテンツが、そのキーワードで一緒に検索結果に出るはず。 検索結果に一緒に出るほうが、印象に残りやすいので、バラバラに出るより効果が高いです。

そのキーワードは動画が出るキーワードなのか?

と、その前に。このキーワードは動画が出る可能性のあるものなんでしょうか? 実際に検索してみると、全然地域と関係ない遠くの工務店の動画がひっかかってきました。

九州にある同じ市名の工務店のようです。幸い、Google 的には動画が出る(動画を出す)キーワードではあるようです。 その他いくつかのキーワードでは動画が出ていなかったのですが、ひとまずしばらくやっても動画がでなかったら、狙うキーワードを変えてみることにしました。

※こういったある程度の「見切り発車」は大事です。まずやってみることが大事です。

ステップ2:動画を作る

営業部長は、先ほど動画に興味を示していた若い社員に声をかけて、家電量販店にカメラとソフトを買いに行かせました。 予算はひとまず5 ~6万円。分からないことは現場(お店の人)に聞けと。 数時間後、紙袋を抱えて社員は帰ってきました。

彼は暗黙のうちに動画担当になったようです。ソフトを使うのは嫌そうでしたが、ビデオカメラは楽しそうに使っていました。 ちゃんと、暗いところに強く、衝撃に強いモデルを買ってきたようです(色がなぜかピンクでしたが…)

撮影する

さて撮影ですが、以下の方針でできるだけやってみることにしました。

  • お客さんは実際に施工された人の声を聞きたい →施工したお客さんにアポイントメントを取り、インタビュー動画を撮らせてもらう。謝礼つきで。また、現場見学会などでの映像も撮る。
  • 他とは違うウリとされている部分を、分かりやすく知りたい → 使っている部材やくみ上げ方に自信があったが、写真ではどうも分かりづらい模様。動画で実際の施工中の部分を撮影して、一般的な物と比較する動画を作ろう。
  • 実際の施工の状況や仕上がりをリアルに知りたい → これも、実際にできあがったものを許可を得て微細にカメラで撮ろう。
  • どんな人が家に来るのか知りたい → 一部のシャイな人を説得するのに時間がかかりそうだが、現場の人間にカメラに向かって笑顔でしゃべってもらおう。

いちいちテロップを入れるのは面倒なので、全て撮影者が喋りながら解説を加えることにしました。

当然撮影者が撮るので喋るのは若手の彼。 最初はたどたどしかった若手も、だんだん慣れてきたようで、うまくしゃべれるようになってきました。

アクショントリガーとオファー

アクショントリガーとオファーとして、「この動画を見たら施工金額から10% 割引」にすることにしました。 動画には常にそのことと、電話番号を載せておくつもりです。 DMを打ちまくるのに比べれば営業費用として10%割引位安い物、という判断です。

後は、本屋で買ってきたマニュアル本と格闘しながら、営業部長と若手で、なんとか動画を作り上げました。 最初は前半後半という時間区切りで分担してやっていたのですが、しばらくすると若いせいか若手がソフトの慣れてきたことと、メッセージングについてはやはり営業部長が考えるべきだと言うことで、「編集作業は若手、メッセージや全体の構成などは営業部長が見る」という体制に変更。一気に作り上げました。

ステップ3:動画を公開する

この動画を、ホームページとYouTube 両方で公開。 YouTube の解説文も丁寧に記載し、自社サイトのURL も載せておきました。

ただ、職人さんの動画やインタビューなどは、プライバシーの問題もあるのでYouTube 上では公開せず、自社サイトに埋め込むのみ。埋め込むのはYouTube が教えてくれるHTML を貼りつけるだけなので簡単でした。

1週間後の状況は?

1 週間後に検索して見てみると、いくつかのキーワードで自社の動画が出ています! ひとまずほっと一安心。 しかしいくつかのキーワードではでていません。 これはもう1 週間ほど様子を見て出ないようなら、別の類似キーワードにターゲットを変えて、タイトルや動画説明を書き換える必要がありそうです。 自社サイトのアクセス解析結果を見ていると、多くはありませんがYouTube から来た人がいました。

サンプル数が少ないので分かりませんが、検索エンジンから来た人と比べて平均滞在時間が1分ほど長く平均ページビューが2 倍弱多い状態。どうやら「濃い」見込み客の可能性がありそうです。

また、Google のウェブマスターツールを見ると、会社名で検索してやってくる人が増えてきているようでした。(動画を見た人が検索してきたのかな?) そんなことをしていると、ある日1本の電話がなりました。

外壁リフォームの話だったのですが、最初は検索エンジンで普通に来たものの、検討しながら2ヶ月後くらいにもう一回同じキーワードで検索したら動画が出てきて、それを見てちょっと安心して電話をくれたとのこと。 おぉぉ、はじめの一歩だと密かにガッツポーズをする営業部長でした。

ステップ4:改善する、PDCAを回す

この後、必ずしも動画のせいかどうか分からないのですが、WEB サイト経由での直接問合せの電話が増えてきました。 人によっては今iPhoneで動画を見て、かけてきたんだけれども…ということも。

ひとまず2件ほど受注して、すでにカメラ代と最初の二人の努力分は十分ペイしました。 派手ではありませんが、ひとまずの成果です。 後はこの動画をどんどん最適化して、数も増やしていこう、編集ももっと良い見せ方があるな… と盛り上がる部長を横目に、ちょっと戦々恐々としている若手の彼でした。

この事例について

と、まずは「控えめにバラ色な結果」になるストーリーをご紹介しました。 しかしご注意下さい。 この話は、要所要所、あえて省略した部分があります。 具体的には、この会社が

  • WEB上での戦略はすでに決まっている
  • SEOなど、WEBマーケティングの基本的なことを知っている人がいる
  • それに理解のある上司がいて、及び会社全体が協力的
  • PCなどのスキルがそれなりにある、ないし覚えてくれる人がいる
  • WEBの更新を自社であれ制作会社に委託であれスムーズに行える

ことです。 この辺りがクリアできていないと、まずそこで躓きます。   例えば、

  • WEB 上でどのようにマーケティングを展開していくかのプランが立っていなければ、すぐに動画作成の方向性を決めることはできません。
  • 会社が協力的で無ければ、がんばって業務時間外にやるしかありません。
  • 動画は編集ソフトなどを使わないといけないので、どうしてもスキルが必要になります。これが無ければはじまりません。
  • WEB の更新に時間がかかったり多額の更新料がかかるようでは、ペイするには数年かかるかもしれません。

なので、ある程度すでにWEBを意識してきた会社でないと、このようにスムーズには流れないでしょう。 逆に、そういう会社ならこのステップを応用していけば、上手くいくでしょう。

WEBに力を入れて来なかった会社はダメなのか?

さて、それはでは全くWEB を意識していない会社はやっぱり敷居が高いのでしょうか。 いえ、私はそうは思いません。 そこで、そのような場合にどうするか、をお伝えするためにもう1つ仮想事例をあげます。

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