永遠に消し去るべき、動画マーケティング5つの神話

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今回は久々にSalesLionの記事をご紹介します。SalesLionは、コンテンツ・マーケティングという言葉に触れたことがある方は、恐らく必ずどこかで見たことがあるであろう、ファイバープールの会社River Pools and Spas社のMarcus Sheridan氏が書いているブログです。

Marcus Sheridan氏は、ファイバープール販売事業をリーマン・ショックのさなか、コンテンツの力で切り抜けました。そして、一人勝ちしたそのノウハウで今やコンテンツ関連のコンサル業に鞍替えしてしまいました。

 

そんなコンテンツ活用の重鎮がMarcus Sheridan氏なのですが、今回はそのSalesLionのブログ記事から動画マーケティング(ビデオマーケティング)の記事を紹介します。

記事はこちらです。

▶5 Video Content Marketing Myths that Need to Go Away :
http://www.thesaleslion.com/video-content-marketing-myths/

題して「永遠に消し去るべき、動画マーケティングの5つの神話」でしょうか。

動画マーケティングというと、なにか特殊なマーケティングに聞こえますが、動画というコンテンツをいかにマーケティングに活用するかと考えると良いと思います(世の中には●●マーケティングが多すぎです)

コンテンツ・マーケティングも、ホームページ上のコンテンツをいかにマーケティングのゴールを達成するために活用するか、と捉えるといいのではないかと。

ちなみにRiver Pools and Spas社については、2012年から当ブログでも追っているのですが、詳細は以下の記事などもご覧ください。その先のBizCompassに寄稿した記事がまとまっているのですが、無料会員登録が必要になってしまっています。

そのFAQページ、ただ質問に答えるだけで終わってはいませんか? – WEB戦略ラウンドナップ

前段:動画の活用について興味のある方は

2013-09-18-faq-kaizen-300x300動画の活用自体は、うちでも昔から結構やっておりまして、以下の様なコンテンツも有ります。ご興味のある方はまずぜひこちらをご覧ください。

今回のMarcus Sheridan氏の記事にある5つの神話については、私自身もこれらの実践の中から納得できるものでした。では早速それをご紹介していきたいと思います。各タイトルと、引用部分は元記事から、それ以外は当ブログによるコメントです。

具体的な5つの動画活用にまつわる神話

まず5つをリストアップすると

  1. すべての動画の長さは、2~3分以内にすべきだ
  2. いい動画を作成するためには、プロダクションクルーが必要だ
  3. スクリプト(セリフ)を暗記することが必要
  4. 効果的な動画を作成するには、多くの出費が必要
  5. 動画はクリエイティブで、革新的で、オリジナルでなければならない

です。

1.すべての動画の長さは、2~3分以内にすべきだ

一般的によく言われることです。これについてマーカス氏は

動画を見るのにどのくらいの時間を費やすかを決定するのは、以下の2つの要因が主だ
 1. コンテンツのクオリティー
 2. 消費者が購入のどの段階にいるか

特に2つ目が大事で、買い手のステージによって求めるものは違うということです。

具体的には、

  • プール選びをカジュアルに始めたばかりの場合は、幅広く様々な情報源から集めたいと思っているので短めの動画でないと見てもらえない
  • かなり情報を集めきって、最後のひと押しを探しているような段階なら、細かい詳しいことを知りたいので、30分の動画でも閲覧される

と述べられています。それに合わせて、River Pools and Spas社では30秒、3分、30分の動画を使い分けているそうです。

これは動画にかぎらず一般的なコンテンツでも当てはまることです。購買プロセスの初期に近づけば近づくほど、幅広く情報を集めようとします。

そのため、情報を得るために時間がかかるものは敬遠されます。動画というコンテンツはそもそも合っていないことも少なくありません(初回の認知のプロセスは別)

しかし、熟考が進み候補が絞られた、あるいはいくつかの不明点や判断基準が浮かび上がりそこについて、もっともっと細かい情報がほしい、そんな時には10分や30分の動画でも見てもらえます。動画以外でも、その段階なら、びっしり文字の詰まったスペック情報や、細かい仕様などの情報を見てくれます。

「2〜3分」という神話は恐らくですが、YouTuber的なバラエティ動画バズる面白動画などについての話だったのではと思います。あれらは消費されるコンテンツなので長いものは見られません。

しかし、ビジネスという文脈でのビデオはそれには当てはまりません。

買い手が立っている場所によって、どれくらいの動画が受け入れられるかは様々です。大事なのはそれを考えることですよね。

2.いい動画を作成するためには、プロダクションクルーが必要だ

続いては、撮影スタッフを雇ったり、自分で勉強する必要があるかというという点です。

これについて、マーカス氏は以下の動画を紹介しています。

 
これはファイバープールの紹介動画ですが「出演しているJason氏は1人で全て作成した」とのことです。実際、コンシュマー向けの機材の品質が非常に上がっている現在、高度な編集を伴うような(例えばAfterEffect使うような)ものでなければ、

  • 安めのハイビジョンデジタルビデオカメラ(3万円くらいで十分)あるいは、1万円くらいのWebカメラ
  • 5,000〜10,000円程度の据え置きPCマイクか、ピンマイク+アンプ

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で十分ですし、実際うちのPodcastやビデオはそれで撮影・収録しています。もう少し安くてもいいと思います。

※ちなみにうちの場合は、ビデオはJVCの3万円くらいのエントリー、あるいはそのままCamtasiaStudioに取り込めるので、LogicoolのC910(1万円くらい)です。マイクは結構大事なのでBlue Micro Yetiでこれは2.5万円くらいです。前に使っていたSONYの据え置きは6,000円位でした。

コーポレートレベルでのプロモーション動画なら、きちんとした動画撮影環境を用意すべきです。

しかし、マーケティングのために柔軟に活用する、簡単に撮影して必要なことを伝えるという一般ユースなら、これくらいで作ることができてしまいます。

編集ソフトも、iMovieやVideoStudioなどで十分です。音声ならGarageBand。

3.スクリプト(セリフ)を暗記することが必要

これは、理想的にはきちんと台本を作ってセリフも覚えるべきです。ただ、それを行っていると、現実的には相当時間がかかってしまいます。また、なんというか「人間味」や「臨場感」が薄れます。それを感じさせないくらい練習するのなら話は別ですが…。

マーカス氏は先程の動画を再度引き合いに出して

ジェイソンはこの動画を作るにあたり、スクリプトを覚えたと思いますか?もちろん、そんなことはありません。なぜなら、お分かりのとおり、彼の声のトーンや話し方は、明らかに会話調だからです。まるでお客さんと話しているような感じなのです(中略)実は、お客さんに質問をされた時に知性のある姿勢で話すことができれば、きっと、カメラに向かっても同じように話すことができます。

と述べています。

どこにプライオリティをおくかという問題ではあります。

しかし、商品紹介などは普段お客さまに話している方も多いはず(そういう方をアサインすべき)そうなら、大枠の流れだけ決めておいて、後はあたかもお客さまに話しかけるように話せば、後はバックミュージックでも入れれば十分だと思っています。

その方が、臨場感や親しみやすさ、人間味が伝わります

ただし、クチュクチュ音や多用してしまう口癖(私の場合は”なんか”)など、不快になる要素は把握してできるだけ取り除くべきです。

言い訳になりますが、そんなわけで私のPodcastは毎回ノーカット一発撮りです。普段話していることを吹き込んでいるだけだからです(それであんなものかと言われればそれまでですが…)

4.効果的な動画を作成するには、多くの出費が必要

これは2番と似たような内容になるので飛ばします。

5.動画はクリエイティブで、革新的で、オリジナルでなければならない

1番の内容にも関わってきますが、これも面白系動画、バズ動画の経験論をそのまま持ち込んだ神話かと思います。実際、説明する内容がオリジナルではないことは多々有ります。

例えば商品の説明、導入からの流れ、実際の活用イメージ…それは、世界に一つだけしか無いという意味ではオリジナルですが、いわゆる「オリジナリティ」があるものではありませんし、それを求めているかというと買い手は求めていません。

あくまで簡潔に知りたい情報を得られればいいので、他にはない装飾や見せ方や味付けなどはむしろ邪魔になります。

マーカス氏は

In life, great teaching starts with simple communication.(人生において、優れた教えはシンプルなコミュニケーションから始まる)

とし、その上で「消費者の頭上で話さないことです。からくりも、虚飾も、物々しさも必要ないのです。」と、地に足の着いた動画を作ることを勧めています。

これは、買い手になった時のことを考えると、実感できるのではないでしょうか。

何かの商品を買おうと思った時に、そこに独創的な何かを求めるでしょうか。

終わりに

動画に関しては、効果の測定も難しく、そもそもネット上に姿を晒す必要があるなど敷居の高いコンテンツでは有ります。しかし、例えば某車販売ポータルサイトに出店している業者が行っているように、中古車の状態や内装の様子を、営業マンが説明しながらカメラで撮影するだけでも買い手に渡せる情報量は大きく違うのです。

製品が、その良さを分かってもらいづらいものであったり、あるいは消費者ができるだけ多くの情報をネット上でまずは得たい場合(高額商品や断りづらい商品など)は、動画は大きな武器になります

その辺りが悩ましい、どうしたらいいのだろうと考えている方は、是非動画を活用してみることをお勧めします。今やスマートフォンでもきれいな動画が取れます。動画編集ソフトも無料ないし1万円程度で十分なものが買えます。配信するためのプラットフォームは、YouTubeでもVimeoでも無料で使うことができます。

今すぐにでも初められます。敷居が高いという神話を捨てて、ぜひ始めていただくといいのです。

マーカス氏はこの記事を以下の文で締めくくっています。

すでにあなたのビジネスが動画の力を活用していても、もしくはまだ最初の一秒さえも作成されていなくても、今こそ、消費者が欲しているものを与え始める時です。始めるのです。考えすぎてはいけません。

消費者の立場に身を置いて、すべての質問、おそれ、心配、または彼らが下すであろう決定についてじっくり考えるのです。 そしてそれらをカメラに記録するのです。

そうすることにより、より多くの信頼を得ることができるでしょう。 すべてのことを話し、やり終えた時、事業内容にかかわらず、「信用」が伝わっていくのです。

この記事がその第一歩につながれば幸いです。

Photos by Adrian Brady

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