一度始めたら継続しなければ逆効果
情報発信で一時流行ったのが「社長ブログ」ではないでしょうか。私の記憶ではGMOの熊谷社長が2004年に始めた辺りから、流行ってきたように思います。一時猫も杓子も「社長ブログ」だった時代がありました。
そして、とりあえずみなさん大きな企業から小さな企業まで社長ブログを開設した結果、何が起こったかというとまずは「ネタ切れ」です。
情報を出すというのは、慣れていなければとても疲れますし、時間がかかる作業です。人に伝えられるようなネタを、相手に分かりやすく、軸をぶらさずに書くというのは大変なのです。
その結果、頭の中のストックは1ー2週間で出し切ってしまい、急に更新が途絶えてしまったり、内容が薄くなってしまった、あるいみ「廃墟」のようなブログがたくさん生まれてきたのです。
では、お客さまがこの状態のブログを見たらどう思うでしょうか。
「あぁ、飽きてしまったんだな…」「取りあえず始めてみたけど挫折したんだな…」という印象ではないでしょうか。つまりは明らかに「ネガティブ評価」なのです。
せっかく情報発信をして、会社に対して良いイメージを持ってもらおうと思ったのに、逆にネガティブな評価になってしまうのです。
なので、始めたら続けることを大前提と考えて下さい。
そのためには「無理のないペースの設定」「書き続けられるネタの供給元の確保」を行い、始めたらトコトン継続する覚悟で行って下さい。
情報とは、相手の役に立たなければ情報ではない。
先ほどの廃墟化したブログは、更新停止という形ではなく別の悪い方向に進むこともあります。それは、自分たちの内輪の話題が垂れ流される、自己満足ブログ化です。
書かないといけない、でも書く事が無い…とりあえず今日の昼飯について書こう!夕日の写真を撮ってアップしよう!といったケースですね。
これを見てお客さんがどう思うかというと「誰もあなたのご飯や、ふつうの夕日なんて見たいと思わない」です。
お客さんが求めている「情報」は自分にとって何らかの形でプラスになる物です。
例えば、普段のあなたの会社の従業員の方の働きぶり、掃除はどのようにしているのか、1人1人がどんな思いで働いているのか、なぜ社名はそれなのか…などです。
相手にとって価値がない物を公開することは「情報発信」ではない、と考えて下さい。
きちんと事前準備し「継続する仕組み」と「お客さま目線の発信」が担保できるようにする
従いまして、情報を発信しようと考えた場合は、まずはネタ切れにならない仕組みを作るところから始めて下さい。
例えば、朝会で1日1名になにかしら気づいたことを発表させるようにする。そしてブログには週に2回、その中の1つをネタに、会社の中と人について書く、などにすれば、外からネタが勝手に集まりますから、とても楽になります。
あるいは自分の中で毎日ニュースを5コストックして週に一度、それを見ながら気になったトピックスについて感想を書いていくというのも楽でしょう。
1つについて掘り下げると大変ですが、3つや5つなどに短めのコメントを書くなら楽です。
そして、内容がお客さま目線になっているかどうかは、後悔する前、ネタのタイトルを決めた段階で、第三者に意見を求めてみて下さい。その時の反応で何となく分かります。
せっかくやるのですから、効果を上げて頂きたいです。そのためには「継続する仕組み」と「お客さま目線の発信」を必ずキープして、是非進めてみて下さい。